みうけんのヨコハマ原付紀行

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1979年(昭和54年)日本映画「戦国自衛隊」

1979年(昭和54年)日本映画「戦国自衛隊

 

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もう40年前の映画ですが、半村良の同名の小説を映画化したものです。

訓練のために補給基地へ集合するはずだった陸上自衛隊海上自衛隊員が、装備とともに戦国時代にタイムスリップしてしまう。

 

春日山城長尾景虎(後の上杉謙信)が出てくることから舞台設定は現在の新潟あたりだろうが、春日山城主が小泉越後守行長、その敵が黒田長春という架空の人物だったりします。

 

だいたいの隊員は規律をなんとか守っているが、一部の隊員が武器弾薬と哨戒艇を奪ったまま離反し略奪暴行を繰り返したり、人間同士が槍で突きあい殺しあう光景を笑顔で眺めて「かっこよかったなぁ〜」と言うシーンもあります。

もちろん、現役の自衛隊員にはこんな事はあり得ないとは思いますが、明日はどうなるか分からない・いつ死ぬかも分からない絶望感をもった時、人間はどんな事でも出来てしまうんだなと思います。

ちなみに、この略奪暴行のシーンが防衛庁(当時)の逆鱗に触れて一切の協力を得られず、戦車やヘリコプター、武器などすべてを映画用にわざわざ作ったんだそうです。

 

しかし、どんなハイテクな兵器も乗り物も、弾薬や燃料が尽きればただのガラクタ。

最初こそは近代兵器で足軽隊をバッタバッタとなぎ倒しますが、すぐに苦境に立たされてしまうばかりか、兵器をすべて失うまでに奮戦し、やっとの思いで武田信玄を倒したとたんに親友と信じた長尾景虎に裏切られてしまうのも絶望感がハンパないです。

 

長尾景虎も、最初は約束を守り自衛隊を助けようとしますが、時の将軍足利義昭や絶大な権力を持つ本願寺光佐から「どこから来たかも、どこの誰かも分からぬ、時流に逆らう男に味方する者は生きてはおれない」という脅迫じみた

警告をうけ、結局は悲しい結末をたどってしまいます。

その時に出てくる本願寺光佐はチョイ役なんですが、この本願寺光佐を演じる成田三樹夫がまたよいイヤラシ〜さを出しています。

 

この映画は賛否両論ありますが、武士団の行列の中に色々な旗印が混在しているなど、変に細かいところで時代考証にこだわっていたりしてなかなか楽しめる一本であり、やはり昭和の俳優はみんなクセを活かしていて良いなあと思いました。