みうけんのヨコハマ原付紀行

愛車はヤマハのシグナスX。原付またいで、見たり聞いたり食べ歩いたり。風にまかせてただひたすらに、ふるさと横浜とその近辺を巡ります。※現在アップしている「歴史と民話とツーリング」の記事は緊急事態宣言発令前に取材したものです。

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西区北幸の「中華鉄板 上上」で鳳凰コース

 

横浜で中華といったら横浜中華街ですが、もちろん中華街以外にも美味しい中華を堪能できるお店はたっくさんあるんです。

 

今回紹介するのは、横浜駅西口より徒歩6分。あの有名店である「横浜中華そば 維新商店 本店」さん!

 

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・・・の2階にある、「中華鉄板 上上」さんです。

 

維新商店さんの脇の階段を上がっていくと、ひっそりと佇む隠れ家のようなお店で、2025年の4月7日にオープンされたばかりの新しいお店です。


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店内はフルオープンキッチンのカウンター席が、ビシッと並んでいます。

 

この脇にはテーブル席もあって、スタッフさんもしっかりと配置されて実に居心地の良い店内。


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◆鳳凰コース(15000円)

 

今回いただくのは、厳選された食材をふんだんに取り入れつつ、中華と和を融合させた渾身のコース。

 

全部で17品という圧巻のメニューに、思わずワクワクしてしまいます。


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みうけんは中華にはちょっとうるさいのです。家には老抽王(中華醤油)や木のセイロもあるよ!

 

ワクワクしながらドリンクをチョイスしますが、ビール・サワー・ウイスキー・ワイン・日本酒・紹興酒などなんでもござれ。


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裏面にはワインもズラリと並んでいて、これはビックリ!せっかくだから中国ワインもあると楽しいかな!

 

ワインって、いろんな種類があって難しいですがメニューにしっかりと説明がなされており、痒いところに手が届いています。


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◆香檳烏龍茶(シャンビンウーロン茶:600円)

 

台湾の烏龍茶の中でも人気のブランドで、サッパリとした飲み口が特徴的。

 

スキッとした飲み口で、食前にいただくお茶としてもオススメな一杯。


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◆ピータンと豆腐のすり流し

 

器のいちばん下にピータンの卵黄が入り、豆腐のスリ流しと胡麻をあしらった逸品。

 

ピータンは家に常備するほど好きですが、トロトロの豆腐と胡麻の風味がしっかり効いていて、空腹を適度に刺激してくれる前菜です。


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◆雲白肉

 

四川料理大好きなみうけんが、思わず歓喜したメニュー。

 

力強い旨味を誇る満州豚の血をひく「富士のセレ豚」をふんだんに使用しています。


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◆ヨダレ手毬鮨

 

軽く炒めてレアにした和牛肉は、それだけでトロける味わい。

 

そこに舎利を合わせ、ニンニク醤油をガツンと効かせた逸品です。


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◆ブラインドコーナーコヴェルノ(1500円)

 

こちらは妻ちゃんがチョイスした、オーストラリアで人気のあるオレンジワイン。

 

オーストラリアの強烈なお日様をたっぷり浴びた、野生的な味わいで中華にも相性バツグン!


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◆姫サザエの煮貝

 

飲んべえ瞬殺のメニュー、来ました!

 

コリプリな姫サザエを、天然塩・中国醤油・ネギあぶらで味付けをした逸品。

 

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プリッとした食感のサザエに、トロッと滑らかなネギが良い仕事しています。

 

中にはしっかりとキモが入っていて、中にたまった出汁まで余すところなく楽しみたい!

 

◆文君(白酒:飲んでいません)

 

たまたま白酒の話題になったので、お披露目していただいた超高級ブランド。これ1本で2万円ごえよ!

 

みうけんは白酒は大好きですが、中国行った時にカンペー合戦でぶっ壊された思い出のある、ちょっとホロ苦いセイシュンのお酒。

 

(カンペーとは50度などのアルコール度数を誇る白酒を小さなグラスに入れておき、何かにつけて「カンペイ!」と叫びながら飲み干す中国の宴会の習慣。)

 

今回は、ご尊顔を拝するだけで。へへーっ。

 

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◆金華とろイワシの紹興酒漬け

 

これでもか! と脂がのった、金華とろイワシ。

 

それだけでもお酒もゴハンも進むのに、ピリッとシビカラな花椒や老酒で作ったタレをかけてあり、アマアマシビシビ、そしてトロトロ!


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◆北京ダック

 

厨房の隅にブル下げてあり、時折シェフさんが油を回しかけていたプリケツさん。

 

これから美味しくいただきますよ〜、とニッコニコでお披露目です。これは贅沢!


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大きな中華包丁でバツン!バツン!と切って、手際よく巻かれていきました。

 

蒸したての薄餅はもっちもちで、油条をクルトン状にしたものがサックサクなアクセント!


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もちろん北京ダックも食感も香りも旨味もしっかり。

 

今までいろんなお店で北京ダックを食べてきましたが、これほどまでに感動的な北京ダックは初めてです。

 

◆大根餅

 

本牧の百鶴楼のオトーサンが、お好み焼きのようにフライパンでドッカンドッカン焼いていた、アレ。

 

あの豪快な大根餅も好きですが、こちらの大根餅は丁寧に丁寧に鉄板で焼かれていました。


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他の料理もそうですが、大根餅は作り手のレシピによって如何様にも変化する料理。

 

こちらの大根餅は大根が鬼下ろしのように粗めで、大根の風味と食感をしっかり残していて好きです。

 

上にたっぷりのったワサビ菜とカツオブシも良いアクセント。

 

◆鴨の宮保ソース

 

北海道のサロベツから取り寄せた鴨肉に、独自のソースをあしらった逸品。

 

ソースの辛味・香り・酸味、どれもが一体化しており、たっぷり乗った九条ネギの風味も爽やか。



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何と言っても、鴨のギュムッギュムッとした野生的な食感が力強くて、これはドリンクが進みます。

 

これって本当に中華なの?な見た目ですが、食べてみると「おおっ! 納得!」な逸品。


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◆上湯スープ

 

たかがスープ、そんな事をいっちゃぁいけません。スープはすべての料理の基本です。

 

で、こちらのスープは鶏さんと、世界3大ハムとされる金華ハムでとったもの。


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このスープ、ぜひとも一口飲んでいただきたい!

 

お口の中にゥワンゥワン響いてくる容赦ないコクで、軽く気絶できそうなほど美味しいです!

 

スープには、少しあぶったタケノコが。シャキシャキ食感と炙った香りで、良きアクセントに。


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◆空芯菜と春ごぼうの蝦醤炒め

 

鉄板で手際よくサッサッと炒められた空芯菜。

 

空芯菜は中国で定番ですが、実はゴボウも人気の食材。


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蝦醤(シャージャン)は小エビを漬け込んで作った発酵調味料で、魚醤のような香りが特徴的。

 

シャキッと炒めた空芯菜とゴボウが、この独特な香りと風味で一気にオリエンタルなお味に。


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◆鮑の焦香バターソース

 

プリッとした蝦夷アワビを紹興酒と醤油、さらに焦がしバターで風味づけした逸品。

 

蒸したての花巻が添えられてきて、そのうちの半分はこのアワビさん用。


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アワビって、コリコリなイメージがあるんですが、こちらのアワビさんはトロッとトロけます。

 

噛むごとに旨味があふれ、焦がしバターと醤油の間違いない組み合わせの香りがお口に広がって、もう極楽浄土よ!


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花巻を一緒に添えると、いとをかし。

 

フワッともっちりな花巻とトロプリな食感のアワビの組み合わせも最高ながら、この花巻が旨味をたっぷり吸って、まさに「ごちそう」です。


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◆オマールエビチリ

 

これは・・・エビチリなんだけど、エビチリなの?って逸品。

 

正直、オマール海老を使ったエビチリなんて食べたことない・・・と思う。それくらい贅沢!


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大きな身はプリッと軟らかく、表面に感じるカリサクな食感とのコントラストが最高です。

 

チリソースは辛味だけではなく甘味・酸味・香味がうまく調和していて、実に作り込まれた味わい!


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花巻がついてきますので、このチリソースを1滴も残さずに堪能してほしいの!

チリソースの一滴は血の一滴である。少しも無駄にしてはなりませんぞ。


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◆フカヒレ白湯

 

出ました出ました、またまたここで高級食材!

 

トロッとなるまで煮込まれ、煮詰められた鶏白湯の中に浮かぶフカヒレの姿煮さんです。


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この鶏白湯は、もはや白湯ではなくトロみのあるソースのような食感です。

 

スプーンですくって一口いただくと、思わず「うわぁ!」っと叫んでしまう秀逸なコクの深さ。


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そこに浮かぶフカヒレさんは、美しい珊瑚礁のよう。

 

スプーンで割って食べてみると、シャキッシャキッとした食感が素晴らしく、その繊維の1本1本のスキマに入り込んだ白湯の旨味と相まっています。

 

10年ちょっとまえ、習近平政権による「ぜいたく禁止令」で規制までされた高級食材を、ここまで丁寧に調理された逸品。

 

この一皿だけでも、今回このコースを食べた意義があったというものですよ。


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◆甘夏のシャーベット

 

みうけん宅では庭に大きな甘夏の木があり、毎年たくさんの実をつけてくれます。

 

もぎたての甘夏って本当に美味しいんですけれど、この甘夏シャーベットもお日様の恵みをたっぷりと浴びた味わい。


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シャリシャリといただくと甘夏独特のタルッとした甘味に、ホロッとしたホロ苦さが特徴的。

 

鴨や鮑やオマールやダックやらでコテコテになったお口を、サッパリとリセットしてくれる良き箸休めになりました。


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◆A5ランク黒毛和牛ステーキ

 

これって中華なのですかねぇ。いいんです! オニクガー、スキダカラ!!

 

目の前の鉄板でシェフが丁寧に丁寧に焼く姿は、まさに「育てている」という表現がしっくりくるくらい。

 

焼き加減はレアがオススメとのことで、個人的な好みもありレアでお願いしました。

 

美しいピンクが見えるように盛り付けられ、添えられて来たるは自家製の赤ワイン塩・腐乳ソース・四川ソース。


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それにしても中華のコースで黒毛和牛のステーキをいただくとは、夢にも思いませんでした。

 

言うまでもなく肉質は軟らかく、その食感の良さと噛むごとにあふれるお肉の旨味と甘味は秀逸なもの。

 

味変は3種類ある中で個人的には腐乳のソースがコッテリしていて、肉の旨味によくマッチしていて、いちばん好みですねぇ。


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◆陳麻婆豆腐 または 海鮮炒飯

 

〆はどちらかを選ぶのですが、1000円課金すると両方いただけますよ。

 

せっかくなので、大好きな陳麻婆豆腐をチョイスしましたが、サッサッと手早く炒めて華麗に登場した麻婆さん。


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この香りをかいでいるだけで頭皮が汗をかいてくる爽快さよ!

 

パクッと一口食べてみると、一気にお口に広がるコッテリとしたお肉の美味しさ!

 

さらに、花椒の麻と唐辛子の辣がガツンと効いて、たっぷりの油との相性もよくて、お口をビリビリさせながらもいくらでも食べられてしまいそうです。


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この時は白くてツヤツヤなご飯も出て来たので、もちろん一緒にいただきました。

 

麻婆豆腐と真っ白いご飯の組み合わせは最強で、もうこれだけお腹をパンパンに満たしなくなる美味しさです。


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◆杏仁豆腐

 

最後の〆は杏仁豆腐さん。中華なデザートの定番ですよね。

 

一緒についてきたのは桜の花を浮かべたプーアル茶で、日常的にプーアル茶をガブ飲みしている身としてはありがたい限り。

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クコの実が鮮やかな杏仁豆腐はトロッとしていながらモッチリな食感も特徴的で、実に涼しい。

 

甘さの中に優しく香る杏仁の香りが、さまざまな素材からもたらされるさまざまな余韻を優しく包んでくれて、まさに最高の締めくくりとなったのでした。


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◆◇◆後記◆◇◆

 

横浜にはいろいろな中華料理があります。

 

中華街の食べ放題やコース料理、町中華の麺料理や定食などなど。

 

その中でも、和の要素と中華の要素を見事に調和させた「中華鉄板 上上」さんの「鳳凰コース」は、長くも短い人生の中で一度は経験しておきたいところ。

 

横浜駅西口から徒歩5分、北幸の「中華鉄板 上上」さん。

 

是非とも一度はお試しいただきたい、珠玉のコースです。

 

お試しを!

 

 

 

 

再訪希望値:★★★ 是非とも行きたい

 

 

 

 

【みうけんさんおススメの本もどうぞ】

※食べログでは表示されません

 

★☆食べログもごひいきに願います☆★

 

中華鉄板 上上中華料理 / 平沼橋駅横浜駅高島町駅
夜総合点★★★★ 4.4

 

 

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