寒い時期、凍えた体を芯から温めてくれる、スパイスの効いたカレー。
今回紹介するのは、相鉄線和田町駅の北側、常盤公園と横浜国大の間に挟まれるようにして営業されているインド・ネパール料理店「ミトチャ」さんです。
このお店の内装は、こぢんまりしていそうな外観とは裏腹に、意外にも広々。
なんと、テーブルが24席ぶんあり、2人がけテーブルをつないで4人がけにも6人がけにも出来る、融通の効いたテーブル配置です。
ランチメニューはいろいろあって、もちろんナン・ライスお代わり自由。
いろいろ悩んだ結果、やはり美味しいものが一通りいただける欲張りメニューに白羽の矢が当たります。
◆スペシャルランチセット(1200円)
2種類選べるカレー、ナン、ライス、サラダ、タンドリーチキン、ソフトドリンクがセットになったメニューで、これで1200円はお値打ち!
まずはサラダから。
千切りのキャベツ・水菜・レタスに、コーンがかかっています。
シャキシャキであっさりのお野菜に、インネパさんに特有の甘いニンジンドレッシングがたっぷりかかり、滋味あふれる美味しさ。
続いてドッドーンと並んだ、豪華すぎるセットたちにワクワクします。
大きくてフンワリなナンを筆頭に、カレー2種とライスとタンドーリチキンのセット。
カレーの辛さは、甘口に始まって0カラ・1カラ・2カラ・3カラ・4カラ〜10カラまで選べます。
今回はおとなしめに5辛でお願いしましたよ。
まずはダル(豆)フライカレー。
豆のカレーですが、くるくる模様のクリームに加えて細切りのショウガが添えられていて、彩りも良いですねぇ。
ホッコリとしたお豆の甘さの中に、スパイシーを醸し出した逸品。
いろいろな種類の豆が入っており、よく煮込まれているので食感も軟らかです。
マトンはバシッと効いたスパイスが決め手でしょう、食べる前からツンツンと香ってくる香りが鮮烈です。
こちらもしっかりとショウガが乗っていますが、彩りだけではなく味のアクセントにもなっているのが嬉しいところ。
中にゴロゴロと入っているマトンのお肉は、軟らかく煮込まれており旨味もしっかり!
ルーのフルーティさと、スパイスのスパイシーさのバランスが実に良いですねぇ。
ナンは場所によってフンワリとパリッがよく調和しています。
大きさはけっこうなボリューム感があり、表面に塗られたギー(澄ましバター)がテラテラと良い輝きです。
ムチムチむしってカレーにつけて食べると、あっつあつアマアマのナンとスパイシーなカレーの相性がすごく良いです。
このナンは実にクオリティが高く、これがおかわり自由だなんてなんとシアワセな事でしょう!
ご飯は、いつもはカロリーを気にして食べないのですが、この時は辞退し忘れてしまったので・・・。
まぁ、いただこうかなと向き合うと、なんとバスマティとの混合ではないですか!
バスマティは中東やインドで愛される長いお米で、カレーとの相性が抜群なので、これは嬉しいですねぇ。
そしてビックリする点がもうひとつ。
それは、底にビシッとオコゲが出来ていた事ですね。
ふんわりご飯と、カリッカリなオコゲの相反する食感。
ご飯のオコゲは日本でも愛されますが、パキスタンに行った時にオコゲがきちっと作ってあったのを思い出しました。
正直、このようなインネパさんでここまで仕事を丁寧にされているとは思わず、これはご飯を食べて良かったなと思います。
満足度が最高潮に達したまま、タンドリーチキンにガブガブッとかぶり付かせて頂きました。
うーむ、お肉がジューシーで食感もむっちり、肉汁じゅんわり。
下味もすごく良くて、これは何本でも食べられてしまう美味しいタンドーリチキンであり、正直お土産に持って帰りたいくらいですよ!
食後に、ホットチャイ。
通常はコーヒーカップに入ってくることが多いですが、こちらのチャイは、なんと!
マグカップにたっぷり入ってやって来ました。
ミルクのコクと、スパイスのシブい味わいが五臓六腑にグイグイ染み渡っていき、これは心からホッとする、まさに食後のぜいたくなくつろぎの瞬間でした。
◆◇◆後記◆◇◆
正直、このお店は住宅街の中の目立たないお店です。
しかし、その実力は大したもので、平日の昼過ぎともなれば店内は満席の大にぎわい。
やはり、美味しいものがある所には人が集まるのだなぁと思います。
保土ヶ谷区で美味しいインド・ネパール料理が食べたくなった時、オススメのお店です。
お試しを!
再訪希望値:★★★ 是非とも行きたい
【みうけんさんおススメの本もどうぞ】
※食べログでは表示されません
★☆食べログもごひいきに願います☆★
インドネパール料理 ミトチャ 常盤台店 (インドカレー / 和田町駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0