みうけんのヨコハマ原付紀行

愛車はヤマハのシグナスX。原付またいで、見たり聞いたり食べ歩いたり。風にまかせてただひたすらに、ふるさと横浜とその近辺を巡ります。※現在アップしている「歴史と民話とツーリング」の記事は緊急事態宣言発令前に取材したものです。

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中区桜木町の「鮨 浜はち」で日替わり地魚・赤酢にぎりコース

 

家族で行く廻るお寿司もいいけれど(最近は新幹線に乗ってくるというウワサも)、たまにはカウンターでお寿司をつまみながら大人の時間を過ごしたい、という時がありますよね。

 

そういう美味しいお寿司屋さんは築地や豊洲、銀座や六本木に行かなければならないのでしょうか?

 

否!

美味しいお寿司は横浜にもあるんです!

 

今回紹介するのは、JR・地下鉄桜木町駅から徒歩1分の「鮨 浜はち」さん。

ほぼ「駅前」といっても良いところで、最近開発されたこの区画には美味しいお店がたくさん並んでいます。

 

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店内に入ると、一枚板のカウンターがドドーーンと鎮座まします、雰囲気の良いお店。

しかし、2024年8月に開店したばかりのお店なので堅苦しさもなくリラックスできるのが良いところ。

 

席は8席のみで、週末などは席が埋まりがちになるので早めのご予約が吉ですよ、とのことです。

 

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この「鮨 浜はち」さんは完全予約制なので、あらかじめ予約が必須です。

カウンターのお寿司でありながら、価格もリーズナブルなのが嬉しいところですよ。


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◆緑茶(600円)

 

やっぱり美味しいお寿司には、美味しいヒヤ(冷酒)・・・と言いたいところですが。

みうけんはお酒をやめてしまったので、緑茶を頂きました。

 

抹茶がたっぷり入っている、濃厚で香り高いお茶。

キリッと冷たくて、お魚の脂との相性も抜群です。


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みうけんはお料理のみのコースで。

◆日替わり地魚 赤酢にぎりコース(8800円)

 

妻ちゃんはペアリングつきコースを注文していました。

◆【食べログ限定】鮨 ペアリングセット(13200円)

 

ペアリングはスパークリングワインに始まり、日本酒と赤ワインと白ワイン、そのお料理に合わせたお酒が6杯出てくるオトクなコースです。

1杯1杯の量がかなり多く、しかも次のお酒が来る前に飲み切らなければならないので、お酒がお好きな方はぜひ!

 

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18時30分にお客さんがそろって、一斉スタートです。

まずは、大将自ら本日のネタをお披露目ショー。

 

横浜中央卸売市場の「仲卸 浜八」さん直営のお店だけあって、ネタに自信あり。

 

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まずは、有明産の海苔に酢飯を乗せて試食です。

たったいま切ったばかりの舎利は、赤酢の風味がガツンと効いています。


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◆生本マグロ 中トロ

 

最初の一貫目は、生の本マグロ鮪の中トロでした。

賞味期限がたった10秒と言われる、お口でトロける中トロ。

 

舎利の酸味、中トロの酸味、そして旨味がしっかりのマグロ。

握り加減も実に良く、最初の1口目にふさわしい美味しさです。


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◆徳島県産 ホッキ貝

 

お皿にビタン! と叩きつけられて〆られたホッキ貝。

貝をお皿にたたきつけるのは、こういったお寿司屋さんで時折目にします。

 

塩とスダチのアンバイがよく、食感がシャックシャク。

甘くて、歯応えも良く、貝ならではの美味しさがバッチリですねぇ。


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◆群馬県産 枝豆

 

「味緑」(みりょく)という品種の枝豆で、枝豆でありつつ茶豆の風味もあり。

シャクシャクな食感と塩加減がよく、これは良い箸休め!


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◆北海道・函館産 ヒラメ

 

大ぶりなネタでやってきた、ヒラメさん。

なんとエンガワの部分も一緒なので食感が良いですねぇ。

 

噛むごとにシャクッ、シャクッと歯切れが良い!

キリッとした舎利の酸味、ねっちり甘ウマなヒラメのコントラストが最高すぎます。


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◆横須賀・佐島産の空心菜のおひたし

 

空心菜は中華料理で炒め物として食べることが多いので、おひたしとは意外です。

シャキシャキな食感と大地の旨味が豊かで、体が喜んでいる感覚に浸れるお味。

 

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◆時知らず鮭の親子小丼

 

ここでお披露目された、時知らずという鮭。

卵に栄養が行く前の、全身に美味しさを貯めこんだ鮭だそうでこれはプレミアム!

 

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この鮭をほぐし身にして!

イクラをたっぷりかけて親子丼に。

 

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鮭の身もおいしいし、大粒で甘みが深いイクラがプチプチで最高です。

正直、こんな贅沢な親子丼があったとは! と驚きもひとしおです。

 

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◆宮城県・気仙沼産のカツオ

 

ものすごくブ厚くて立派な身を、目の前で炙ってくださいます。

皮目の部分にはたっぷりと脂がのっていて、脂がはぜて燃えるので、まるで花火のようですねぇ。

 

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一通り炙ったら、まるで日本刀のような出刃包丁で切り分けてくれるのもエンタメ性が高いです。

カツオのジューシーさを味わうために、かなり分厚く切ってくださいました。

 

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ブ厚いけれど、身がものすごく軟らかくてスッスっと噛み切れます。

薄切りのニンニクが乗っていて、塩気もちょうどよくておいしいですねぇ。


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◆北海道・根室産のマイワシ赤酢〆

 

プリッとポッテリ、キラキラ輝くマイワシさん。

ねっとりとしたマイワシの旨みを、赤酢がしっかりと引き立ててくれています。

 

口溶けがやわらかく、お口の中でトロトロとトロけます。

トロけて甘いのに、しつこさを感じさせない爽やかな美味しさです。


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◆有明産の海苔と白木耳の茶碗蒸し

 

フタをパカッと開けた瞬間、海苔の香りがフワッと広がります。

つるんとお口に滑らせると、海苔の風味と香りがすごくいい!!


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白木耳が大きくて、食べ応えも充分です。

口当たりがシャクシャクで、まるで貝のような美味しさです。


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◆北海道・函館産のタコのやわらか煮

 

まるでタコ飯に入っているような、味付けがしっかりのタコ。

煮物の中でも佃煮に近い濃ゆい味わいで、白いご飯が欲しくなる味わいです。


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◆本マグロ赤身の漬け

 

少しだけ燻製醤油を入れて漬けにし、和がらしを添えた香りの逸品。

この燻製醤油が、赤身と相性がよいんです。

 

赤身と言いながら、トロのようにフワッととろけます。

わずかに昆布を感じるのは、醤油に昆布を入れているのでしょうか。


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◆アワビの酒蒸し

 

とても大きくて、肉厚なアワビさん。

これだけで、きっとけっこうなお値段がすることでしょう。

 

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そのアワビを、酒蒸しにした逸品。

食べてみると驚くほど軟らかくて、歯切れも最高に良いです。

 

上にかかっているのは、アワビの肝のソース。

このソースがバターを感じて、まるでフレンチのようでワインとの相性もバツグンです。


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◆北海道利尻・仙法志のマガキ

 

生でもいただける、新鮮で大ぶりなマガキを昆布の上に乗せてレアで焼き上げました!

昆布を敷いて焼くのは、松前焼きという焼き方だそうです。

 

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プリッとお口に含んでみれば、鼻から牡蠣の香りが抜けて実に爽やか!

マガキの肝の味がしっかりしていて、生臭さも全くなくて実に美味しいです。


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食感も、昆布はシャキッと・牡蠣はトロプリ。

生のカキの美味しさと、火を通したカキの中間の美味しさを攻めていますねぇ。

 

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◆ダルマイカ

 

水揚げをすると真っ赤になるから、ダルマイカというそうです。

アオリイカがイカの王様なら、ダルマイカは女王様と呼ばれているそうで。

 

実際は皮を剥いてしまうので、出てくるときは白いイカちゃん。

ただ、赤酢が透けてピンク色になるのがまた色っぽいですねぇ。

 

食べてみると、ねっとりシャキシャキ。

爽やかで、トロリとした甘味のイカに粗塩とスダチがよく合います。


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◆島根県・浜田産のマアジ

 

実に肉厚で、プリッと食感のマアジくん。

上に添えられたアサツキが良いアクセントになっています。

 

食べてみればアジならではの香りもすごく良くて、まさに香りの逸品。

脂が乗っているのにすごく上品で、この頃になると酢飯も角が取れて柔らかい味わいになっています。

 

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◆奈良県の大和丸ナス

 

大きなナスを切ってオリーブオイルで焼き上げたもの。

甘くて香ばしく、食べ応えもしっかり。

 

こうして、ちょいちょい野菜の箸休めが入るのが良いですよね。


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◆ノドグロの炙りの小丼

 

これまた肉厚なノドグロを、酢飯の上に乗せたもの。

つやっつや・てりってりで、すごく脂が乗っています!

 

箸で崩しながら頂くと、トロける脂がものすごく美味しい!

塩加減もさることながら、旨味がすごくてさすがは高級魚!と叫びたくなります。


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◆島根県・浜田漁港のどんちっちアジ

 

普通のアジは脂肪分が3%くらいなのに対し、どんちっちアジは10%という脂の乗りっぷり。

このどんちっちアジの身をほぐし、本日使われている全ての魚の骨からとった出汁で出汁茶漬けにしてしまった逸品。

 

アジ自体も香りも良くて、濃厚な旨味がすごいです。

出汁も濃ゆくて、これは絶対に贅沢すぎる出汁!


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◆ズワイガニ

 

ここで、子持ちのズワイガニのお披露目です。

たっぷりの身、たっぷりのカニ子!!

 

これらを合わせて、舎利と一緒に握ってしまった一貫。

こんな食べ方は初めて! 握るの難しそう!

 

パクッと食べてみると、これは絶賛の美味しさです。

カニ子の香りと、ほぐし身の味わいが最高で、これはここでしか食べられない悶絶級の美味しさでした。

 

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◆べったら漬け

 

麹の旨味をしっかりと感じるべったら漬け。

シャクシャクとした食感がよくって、良い箸休めになります。


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◆千葉県・銚子のキンメダイの煮付け

 

目の前で鍋にボンボン入れて煮付けにしていくのがライブ感あふれます。

金目鯛じたいがものすごく上品なのに、旨味しっかり。

 

そこに山椒がピリッと効いて、良いパンチ力になっています。

コッテリ甘くて濃ゆいのに、酢飯の効果でサッパリしているのも良いですねぇ。

 

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◆ウニ

 

手巻きにして、ニコニコと手渡してくださいます。

あえて常温に戻しているので、香りが立っていて食感も滑らか。

 

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ウニの量がものすごくて、こぼれるこぼれる。

ここまで豪華な量のウニの手巻きは初めてかも?


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◆本マグロの赤身と中とろ・ミックス鉄火巻き

 

目の前で、これでもかと乗せてくれる本マグロの赤身と中とろ。

この盛りっぷりはあまりにも常識を外れています。

 

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果たして巻き切れるのか・・・? という心配をよそに、グルリと手巻きに。

この太さ、もはや恵方巻きを越えているわけですがスッスッと切り分けてくださいました。


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この大きさ、この食べ応え!

正直、これが美味しくないわけがないんです。

 

ガブッとかぶりつけば、お口の中にバァァァーーンとマグロの旨味が広がって、もう全身でマグロを感じられる瞬間です。

 

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◆アラ汁

 

ものすごく濃厚なアラ汁。

なんと、この日使われたお魚の全部のアラを使ってとった出汁を、じっくりと煮詰めた逸品。

 

他のお客さんも言っていましたが、あまりの濃厚さが「まるでラーメンのスープのよう」。

塩分ではない、というのもポイントで、ものすごく濃ゆい魚介の旨味でエンドレスで頂けます。

 

◆玉

 

玉(ぎょく)は、その名の通り玉子のこと。

こういったカウンターのお寿司屋さんでは焼かずに蒸した「玉子焼き」が多いですが、こちらのものは蒸してから焼いています。

 

出汁の味わいがしっかりで、トロッと軟らかくて口当たりが良い玉子。

焼いてあるから香ばしさもあり、一品一品に手を抜かない大将のこだわりが感じられます。


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◆水菓子

 

山形県の赤肉メロンと、緑茶。

よくよく熟れていて甘くって、しかしてキンキンに冷えていて涼しいメロン。

 

この水菓子によく合うのが、抹茶をたっぷりと溶いた濃厚な緑茶。

甘さのある水菓子と、渋味と甘味のある緑茶で、最高の〆となりました。


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◆◇◆後記◆◇◆

 

カウンターでいただける、美味しくて格式高い江戸前のお寿司。

そんなお寿司を食べたいときは、都内まで出なければならないと思っている方も多いのではないでしょうか。

 

しかし、意外にも身近な横浜の桜木町に、間違いなく美味しいお寿司屋さんがありました。

しかも、都内に比べて地価が安いこともあり、お値段も驚くべきリーズナブルさ。

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今回、みうけんが頂いたコースは全25品で8800円ですが、これが都内であれば30000円はしてもおかしくないと思います。

立地もよく、コスパも良く、市場の仲卸直営という間違いのなさ。

 

大切な方をおもてなしする大切な時間に、是非とも活用していただきたい。

ここ桜木町「鮨 浜はち」さんは、自信を持ってオススメできるお店です。

 

お試しを!

 

 

 

再訪希望値:★★★ 是非とも行きたい

 

 

 

【みうけんさんおススメの本もどうぞ】

※食べログでは表示されません

 

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鮨 浜はち寿司 / 桜木町駅馬車道駅日ノ出町駅
夜総合点★★★★★ 5.0

 

 

 

 

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