中国本土を除いては世界最大のチャイナタウンと評される、我らが横浜中華街。
コロナ禍での緊急事態宣言をも力強く乗り越え、土日ともなれば多くの人たちで賑わう、神奈川県を代表する観光地ですよね。
横浜中華街にはもっとも賑やかな「中華街大通り」と、裏路地的な「関帝廟通り」を中心に多くの小道が入り組んでいますが、今回紹介するのは関帝廟通りがわのお店です。
この日は平日のお昼前とあって、あまりたくさんの観光客はいませんでした。
さらに、今回紹介するお店は関帝廟通りから一歩脇道にそれたところにあるので、なかなか撮影しやすい所でした。
中華街の中でも特にリーズナブルにランチがいただける。
今回紹介するのは、「上海麺館」さんとなります。
店内は2階建てで、1階はテーブルのみのこぢんまりとした体裁。
しかし、2階には20人は入るんだそうです。
メニューを見てみると、看板料理の麺料理がいろいろあります。
汁なし、汁あり、ワンタンスープ、その種類もさまざま。
お昼にお得なセットも充実しています。
半チャーハンもいいですが、中華街らしく小籠包がセットになったメニューも。
点心や一品料理も揃っています。
スープ、チャーハンなども充実しており、多くのお客さんは汁なしの麺を食べていたのが印象的でした。
◆Bセット(1080円)
今回いただいたセットは、Bセット。
麺は「ザーサイと肉細切り麺」「豚足タン麺」「タケノコと豚肉タン麺」「豚モツタン麺」が選べ、さらに小籠包・漬物・杏仁豆腐がついてきます。
今回は個人的に大好きな「豚足タン麺」をチョイス。
この「豚足タン麺」は中国では猪脚面といって、縁起の良い食べ物とされています。
スープは、あくまでもあっさりで淡麗なスープ。
どこかしら漢方の香りが漂うのが特徴的です。
ガッツリ濃くて背脂がビッシリ浮いているようなラーメンが好きな方には物足りないかもしれませんが、素材の味を存分に活かした優しい美味しさがあって実に癒されます。
麺は、細くても長く生きられるように、という願いが込められています。
これは日本の年越しそばに通じるものがありますよね。
細麺ストレートで、ちょっと軟らか目のゆでかげん。
このスープとの相性もよく、胃にも優しそうでスルスルと入ってきます。
中には豚足が入っています。
麺の縁起物ばなしに続いて、豚足は「大地にしっかりと立って」「災いを蹴り飛ばす」ことから中国では誕生日や、刑務所から出所した受刑者が今後の新たな人生を祝して食べる風習があるのだそうです。
こちらの豚足はギュムッと噛みごたえのある、実に肉肉しい豚足。
骨の周りのお肉でもあり、旨味が凝縮されている感じがしました。
小籠包は2個出てきました。
レンゲもありますが、きちんと専用の小皿が出てくるのが嬉しいサービスポイント。
パカッと開くとたっぷりの肉汁がジュワジュワ溢れ出し、最後の一滴まで余すところなく飲み干させていただきました。
特筆すべきは、この「上海麺館」さんオリジナルの「豆板醤」。
「食べるラー油」とも思いますが、店内には「豆板醤」とあったのでその表記に従います。
ニンニクがガッツリと効いて、刻まれた唐辛子の鮮烈な辛さがバッシーンと広がります。
ふだんは、素材そのまま・作ってそのままの味を楽しみたいので味変はしないのですが、この豆板醤はお店のスタッフさんばかりか常連さんまでもが「これは絶対に美味しいよ! 食べてみた方がいいよ!」と進めてくださったので、使ってみました。
結果、あまりのおいしさにビンに詰めていただいてお土産(600円)とすることに・・・。(笑)
◆◇◆後記◆◇◆
今回紹介したのは、横浜中華街・関帝廟通り。
ちょうど関帝廟の横の路地を、南側に歩いて行くとあるお店です。
値段もリーズナブルで、料理もほどよく本格的、そしてお一人さまでも入りやすい雰囲気。
もちろん観光客の方も来るでしょうが、どちらかというと中華街で働くコックさんや、中華街近辺の方々が普段使いするお店のようでした。
PayPayやd払いも可能なので利用しやすいですし、お店のスタッフさんもニコニコと好印象。
横浜中華街の中には美味しいお店が数々ありますが、このように地元密着のお店を探訪するのも横浜中華街歩きの醍醐味ではないかな、と思います。
横浜中華街・関帝廟通り脇の「上海麺館」さん。
お試しを!
再訪希望値:★★☆ 機会があれば
【みうけんさんおススメの本もどうぞ】
※食べログでは表示されません
★☆食べログもごひいきに願います☆★
上海麺館 (中華料理 / 石川町駅、元町・中華街駅、日本大通り駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.0