2023年も残り少なくなってきた、師走の今日このごろ。
今年もそろそろ〆にかかりましょうか、と妻ちゃんとやってきたのがこちら。
場所は港区・・・ただ、詳しい場所は非公開なのです。
完全会員制・住所非公開の焼肉屋さん、「八面六秘」さん!!
このたび、ご紹介にあずかり会員権を頂いたので、さっそく行って来ました。
会員になると、金のカードがいただけます。これが会員のあかし。
店内はカウンターが6席。
奥にはテーブルが2卓、個室もあるようですね。
もちろん予約してうかがったのですが、我々の席以外は全部埋まっている満席状態。
本当にすごいんです。外観じゃ焼肉屋さんどころか、飲食店であることすら分からないのに。
そして、スタッフさんも礼儀正しくて、さすがは高級店といった雰囲気ですねぇ。
さて、このお店のコースはいろいろなコースがありますが、今回は初めてですしリーズナブルに!
◆おまかせコース(9800円)お願いしまーす。
このコースは、塩・タレ・味噌の焼肉を一通りと、一品料理をいくつか。
そして〆と甘味をサクッと楽しめるリーズナブルなコース。
それでも、この内容でこの値段であれば、そのコスパの良さは注目ですよ。
▼前菜2種盛り合わせ
豆もやし・ほうれん草のナムルと、キムチ盛り合わせでした。
どっちも焼肉を食べる時には欠かせない名脇役ですよね。
キムチは大根キムチや白菜キムチが組み合わさって入っています。
けっこう浅漬けでシャキシャキ! サッパリしていて食べやすい(^^)
ナムルは胡椒が効いています。
ピリッと爽やかな辛さとシャクシャクな食感で、これは食欲が進みますねぇ。
▼サーロインユッケ
北海道の知床牛のサーロインを、贅沢に1人2枚も!!
卵黄の色が濃ゆいです。そんじょそこらの卵とは、色が違うんです!
ネギとニンニクチップが添えられていますが。
最初は卵黄だけをからめて、最初の1枚はそのまま頂きました。
もう、お口に入れた瞬間に広がる脂の甘味!!
あまりの甘さに「ブフッ」って変な声が出ちゃったよ(ノ∀`)
甘味の後に襲い掛かる、お肉の旨味!
こんな贅沢なユッケ、今まで食べたことありませんやね(ノ∀`)
卵黄が濃くて、これだけで濃厚なソースになっていますねぇ。
もう1枚は九条ネギと、田島牛の牛脂で揚げた国産ニンニクを添えて。
ニンニクのパンチが強烈で、ガッツリ感がすごいの!!
1枚目とは全く別物の美味しさです!
1回目は肉の旨味をそのまま、2回目は味変して変化を楽しめる美味しさでした。
▼上タン塩
▼本日の塩焼肉2種盛り合わせ
続いてお披露目されたのは、塩焼きの盛り合わせ。
見た目で分かる肉質の良さに、妻ちゃんと「うぉう」とまた変な声が(ノ∀`)
お肉はマスターである肉職人MUROさん自ら、直接生産者さんとお会いして肉質を見極め、丁寧に切り出し、丁寧に・かつ最高の焼き加減で焼いてくださいます。
自分で焼くのも楽しいですが、せっかくの美味しいお肉ですからね。
最高の焼き加減で楽しみたいので、これは嬉しいです。
まずは和牛の上タン塩から。
さすがは上タン、サックリと噛み切れます。
優しい食感の奥から溢れるジュワジュワな旨味と、お口にフワッと広がる脂の香りがいいですねぇ。
厚みもちょうどよく、茎入りワサビとの相性も素晴らしく良いんです!
続いては、鳥取県万葉牛のトウガラシ、ミスジ。
どちらもプレミアムな赤身部位ですよね。
ミスジは、今まで見たミスジ中ベストな大きさ!
食べてみると赤身にしては軟らかく、赤身肉のうまさと食感が素晴らしいです。
今まで食べたミスジより、食感のプリプリ感がよくって、今まで食べたミスジとは一線を画す美味しさです。
トウガラシは、ウデの筋肉質な部分。
噛めば噛むほど旨味があふれる美味しさで、いつまでも噛んでいたい味わいです。
しっかりと筋肉質な肉質で、でも硬くはない。
油っこさもないので、中年にも嬉しくサクッといただけますねぇ。
▼口直しサラダ
オニオンドレッシングのサラダで、金時人参が彩りよいです。
この金時人参、見た目だけではなく甘味がひきたっていて、食感もいいんです。
フライドオニオンと、すりおろしたタマネギドレッシングが、またいいのよ。
カリッと・ジュワッと・野菜はシャキシャキで、食感のコントラストが実にいい!
▼本日のタレ焼肉2種盛り合わせ①
左手の赤いのが山形県の純血田島血統・千日和牛のカタサンカク。
右はユッケにも出てきた、北海道の知床牛のサーロインです。
▼白米(コース外)
ここで、マスターからささやきが。
「白いご飯もご用意しましょうか?」
うっひゃ。焼肉に白いご飯。最高です!
こういう焼肉屋さんでは、〆として最後に味つきのご飯や冷麺を出しますよね。
もちろん、それも美味しいんですが肉にはやっぱり白米ですよ。
さすがは肉を知り尽くしたマスター、分かってらっしゃる!!
このご飯は山形県産のつや姫で、まる一日浸水したもの。
米の芯までしっかり水を吸わせて炊いたので、ふっくらで甘味もしっかりです。
まずはカタサンカクから。
希少部位と言いながら、焼肉屋さんでは定番となりつつあるカタサンカク。
しっかりとした赤身なので食感が良く、旨味もものすごく深いです。
噛めば噛むほど溢れる牛肉のヨロコビは、まさに唯一無二のもの!
ファイヤーしながら焼かれたサーロインも最高です。
ちょっと焦げた香ばしい香りが鼻に抜けて 赤身の旨味とサシの甘味のバランスが良いのよ!
ユッケはトロトロだったけど、焼いてみるとまた違った食感をすごく感じて、満足感がすごいです。
厚切りのステーキでもなく、薄い焼きしゃぶでもなく、その中間のちょうど良さが楽しめました。
▼本日の一品
冬野菜の代表、蕪と里芋の煮浸しに、豆苗と京春菊を合わせたもの。
濃厚な出汁の味わいと、とろけるお野菜が沁みます!
蕪はトロッと優しく、里芋はほっくほくで温かい。
そして、里芋の皮の剥き方に技術を感じます。
箸休めに野菜の煮浸しってのがいいですよね。
上に振られたカボスが柑橘系の爽やかさを出しており、良いアクセントに。
▼本日のタレ焼肉2種盛り合わせ②
濃厚な揉みだれで味付けされた2種類。
手前は山形県の純血田島血統のランプ、奥が和牛のハラミです。
個人的に、ランプは牛肉の中で一番好きな部位。
こう言うと変わり者扱いですが、赤身好きとしては一番美味しい部位かなと思います。
さすがは和牛のランプ、しっかりと柔らかくて赤身ならではの奥深い旨味がしっかり。
噛めば噛むほど溢れ出す、肉の美味しさは最上級レベル。
ハラミは横隔膜で厳密にはホルモン扱いですが、これも好きな部位。
なんといっても他の部位にはない幅広い美味しさがあります。
噛めば噛むほど美味しいランプとはまた違った、一噛み目からお口に広がる強烈な旨味と甘味はハラミならではですよね。
▼本日の味噌焼肉盛り合わせ
この2品は、和牛のタンゲタ。
そして、兵庫県の純田島牛のトロホルモンです。
まずは和牛のタンゲタから。
タンゲタはタンを支える付け根の部分で、タンよりはスジっぽい部分。
しかし、だからこそのギュムギュムな噛みごたえ。
旨味もしっかりで、脂もちょうどよくって、味噌の下味もしっかり。
これ一切れでご飯が一膳いけちゃうわ(ノ∀`)
兵庫県の純田島牛、トロホルモンはシロコロのような美味しさです。
噛めば噛むほど炸裂するジューシージュバジュバな甘味よ(ノ∀`)
やー、これほどに白米が欲しくなるお料理って、他にあるのだろうか!?
よく焼いてあるので、ちょっと焦がしてあるんですが、その香りがまた最高にいいんです!
▼名物出汁冷麺
これにてお肉は終了、最後の〆に冷麺です。
この冷麺、是非ともツユを味わってほしいのよ!
サバ出汁がすごい効いていて、サバの香りがお口に広がって、すごくサバサバしい!!
冷麺で鯖節の出汁は珍しいですよねぇ。
麺は極太。もっちもち、ごっわごわ、ギュッとした食感で食べ応えあります。
この食べ応えが、食事の満足感を高めてくれるんです。
薬味は九条ネギと、紫蘇の花と、ゆず。
特に、紫蘇がいいアクセントになっています。
シャーベットになったスープの乗せられるのでキリッと冷たくて、お口もサッパリです。
まさに、このお店でしか食べられない唯一無二の冷麺です!
▼甘味
牛乳の味わいが爽やかなミルクアイスでした。
濃ゆいのに爽やかで、お口の中がサッパリとします。
脇には、ホットなオリジナルマスカットティー。
きっと、この八面六秘さんの米田社長さんが気に入ったお茶なのかな。
本当にセンスが良いなと思います。
◆◇◆後記◆◇◆
やー、大満足です。なにしろ、このお値段でこの肉質!
正直、一番リーズナブルなコースだったんですが、満足感は充分です。
なにしろ肉質がよくって、一切れ一切れにエンタメ性があります。
まさに五感で楽しめる焼肉といった感じですよね。
2023年ももうすぐ終わりますが、1年の締めくくりの月の食事として、良い記念になりました。
これからも、美味しい焼き肉が欲しくなった時は、こちら「八面六秘」さんですね。
こんなに目立たなくて、一般向けに開放されていないのに、連日満席の予約困難店。
なるほど、リピーターが居付くには理由があるんですねぇ。
今回は、その理由をじっくりと見せていただいた一日となったのでした。
みうけん家もリピーターにならせていただきます!
場所は港区、住所非公開の完全会員制の焼肉屋さん。
その名は「八面六秘」さん。
外食を数々してきた中で、確実に思い出に残り、また行きたいねぇと言わせてくれるお店であったのでした。
再訪希望値:★★★ 是非とも行きたい
【みうけんさんおススメの本もどうぞ】
※食べログでは表示されません
★☆食べログもごひいきに願います☆★