横浜で最大級の観光地にして、グルメの街・横浜中華街。
グルメ・雑貨・食材などなど、約630もの店舗が並び、中国国外の中華街としては世界でも最大規模を誇るとされています。
しかし、そのような巨大な観光地も、朝ともなると閑散としているのですよね。

では、もし朝に中華街に行ってしまっても何も食べることはできないのでしょうか?
いえ、実は全くそんな事はなく、朝早くてシャッター通りと化している中華街の中でも朝から営業されているお店は何軒かあるのです。
今回訪問したのは、中華街のシンボル「善隣門」の前の5叉路から南に伸びる「長安道」にお店を構える「茂園 台湾美食」さんです!

今回訪問したのは開店時間となる朝9時。
さすがに先客さんはいらっしゃらず最初の一人目でしたが、この後に「待ってました」とばかりに家族づれさんが入店されていました。
やはり、知っている人は知っているのですね。

店内は広くてテーブル席がたくさん並んでいますが、週末ともなれば待ちも出るくらいの人気店。
円卓も用意されていて、会食などにもピッタリですし予約も可能なので気になる方は予約されてみては。

さて、今回気になったのは「台湾セット」(1780円)というセットです。
A・台湾風そぼろご飯+肉団子スープ
B・蒸し鶏のネギソースがけ(白米つき)+肉団子スープ
C・台湾麺線+水餃子
D・台湾ラーメン+水餃子
頼むならBかCか・・・かなり悩んだのですが、朝はお米が食べたいので「B・蒸し鶏のネギソースがけ(白米つき)+肉団子スープ」でお願いしまーす!

◆台湾セット(1780円)
B・蒸し鶏のネギソースがけ(白米つき)+肉団子スープ
しばし待って、次から次へと登場です!
このお店のママさんは実にニコニコされていて、その優しさがまるでお料理にも出ているかのような優しさ。

まずは肉団子スープをズズッと頂きました。
一口飲むごとに、しっかりと力強く、しかし優しげな出汁の美味しさがお口に広がり、爽やかなパクチーの香りが鼻腔をくすぐって、これは好みですねぇ。

肉団子はスパムをキュッと濃縮させてカマボコのような食感にした感じ。
お肉の味もしっかり感じますが、何よりも噛むごとにギュムギュムと伝わる弾力と食感がたまりません。

まだメインを食べる前から満足感がMAXな状態ですが、いざメインの蒸し鶏へ。
お肉たっぷり・ネギたっぷりで、黒くて冷たいタレがしっかりかかっています。

一切れとってバクッと食べてみると、むっちりでプルプルな皮がとにかく美味しい!
お肉もキリッと冷たくて涼しく、噛むごとに鶏肉の凝縮された美味しさがお口の中に爆発するのは、茹で鶏ではなく蒸し鶏ならでは。

そして、香醋の酸味と醤油のコク・塩味を活かしたタレ、たっぷりかかった塩胡椒がものすごく美味しいのです。
ネギもたっぷりで、ネギ好きとしては嬉しい限り。
お店によっては下に茹でたモヤシを敷いてかさまししたりしていますが、このお店ではそういう事もないのが良心的ですよね。

これはたまりません。すかさず、猛然と! ご飯をカッこむ!
わっしと茶碗をつかんでバババとご飯を詰め込むと、お口の中に残った鶏肉とタレの美味しさをよく受け止めてくれます。
正直、この日のメニューはCセットの麺線と迷いましたが、やはり白いご飯は尊い。あまりにも尊いのです。

たっぷりの鶏肉、たっぷりの肉団子スープでたっぷりのご飯をいただいて、大満足。
おっと、最後にデザートですよね。

メニューの写真では愛玉子(オーギョーチ)という台湾の甘酸っぱいゼリーでしたが、出てきたのは杏仁豆腐でした。
この杏仁豆腐も手作り感があってふるふる。
優しい甘さのなかに杏仁の風味がしっかりしており、キリッと冷たくて甘くて、食後のひと時を華麗に締めくくってくれたのでした。

◆◇◆後記◆◇◆
みうけんは横浜中華街は大好きで良く行きますが、この「茂園 台湾美食」さんはオススメなお店。
家庭料理から点心、お菓子まですべて手作りにこだわっているから、その味も折り紙付きです。
さらに店内は広くて綺麗で快適で、スタッフさんはニコニコと優しいのが素晴らしい。
横浜中華街で朝ご飯が食べたくなったとき、ここ「茂園 台湾美食」さんは是非とも候補に入れたい一軒です。
お試しを!
再訪希望値:★★★ 是非とも行きたい
【ほしいものある?】
※食べログでは表示されません
★☆食べログもごひいきに願います☆★
茂園 台湾美食 (台湾料理 / 石川町駅、日本大通り駅、元町・中華街駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.8
