世界に数ある麺類の中でも、最も多くの人たちに愛される麺類のひとつにパスタが数えられると思います。
うちの家族もパスタが大好きで、実にいろいろなパスタ屋さんを巡ってきまして、そのうち特にお気に入りの一軒が自由が丘にある「We eat Wheat」(ウィート・ウィート)さん。
いろいろな種類の自家製麺を、丁寧に作ったソースと絡めていただける特別なお店で、その美味しさは格別な一軒です。
しかし、横浜市の南端(裏山こえたら鎌倉市)に住むみうけんにとって、なにしろ自由が丘は遠い・・・ので、滅多に行けない場所でもありますね。
そんな折、近所の(笑)鵠沼海岸に「We eat Wheat 鵠沼海岸店」さんがオープンされたと聞いて、さっそく車をカッ飛ばしてやって参りました!
そう、ここは自由が丘ではなく鵠沼海岸。
背後は海ですし、もともと夜は真っ暗になるところなので漆黒の闇のようです。
その闇の中に燦々と輝く、「We eat Wheat」のロゴ! 開いててよかった!
この日は平日夜に訪問したので空いていますが、モーニング時やランチ時は人気があるお店なのでしょう。
その実力は自由が丘で実証済ですから、もう期待値が最初からMAXですよね。
と、まず出てきたのは麺の見本。
自家製のパスタが10種類あり、好きなパスタソースと合わせて頂くことができます。
パスタソースもすごく種類があるので、何通りのパスタができるというのでしょうか!
◆ミックスベリーのスパークリングワイン(880円)
アルコール有りと無しが選べて、目の前でシャンパンを注いで下さるエンタメ性がたかい一杯。
ベリーとシャンパンの組み合わせは甘酸っぱくフルーティで、実にジューシーなカクテルでテンションもひとしお上がります。
◆オーガニック野菜のバーニャカウダ(1380円)
色とりどりの有機野菜たちと、小さなコンロで温めながらやってきたバーニャカウダソース。
これだけでも色彩が鮮やかで、かつサクッと頂けて、ソースも温かいので食欲をかき立てる前菜です。
お野菜はどれも甘味がしっかりしており、シャキシャキとした食感を楽しめる新鮮なもの。
コンロで温められたホカホカなバーニャガウダソースと、冷たいマヨネーズベースの2種類のソースでシャクシャクのお野菜を楽しめる、見て鮮やかな、食べて楽しい前菜ですねぇ。
◆江ノ島産しらすとオニオンのガーリックトースト(550円)
輪切りにしたバゲットをガーリックトーストしたのち縦に置いて、たっぷりのシラスを乗せたもの。
ガーリックだけではなく、オニオンの甘味もしっかりと感じられ、その甘味と香りが湘南らしいシラスをババーンと引き立ててくれて、これで食欲も倍増する素晴らしい前菜です(ノ∀`)
◆本日の鮮魚とオレンジのカルパッチョ キャビアペッパー(1480円)
本日の鮮魚がお花のように盛り付けられ、その周囲をジューシーなオレンジがグルリと囲んでいます。
本日の鮮魚は何という魚ですか? と聞いたら、イズミダイとのこと。
個人的に柑橘系は大好きだし、お魚も好きなのでこれは嬉しい!
しかし、スライスされたオレンジにお刺身を合わせるというのは日本人にはなかなかない発想で、それだけでも楽しさも倍増ですよね。
シャクッとオレンジにかぶりつけば、ジューシーな果汁の中に黒胡椒がプチッと弾けて実に香り高い!
鮮魚はイズミダイ=いわゆるナイルティラピアで川魚なワケですが、臭みも全くなくムッチリと甘い食感は、まさにタイと呼ばれるにふさわしい美味しさです。
フレッシュなオレンジと黒胡椒で見た目も良く、さらに鮮魚を爽やかに食べさせてくれるという、美しく上品な逸品でした。
◆トリュフホワイトビスマルク(2200円)
このお店はパスタだけではなく、ピザも美味しいので是非とも1枚は食べておきたいところ。
今回注文した白トリュフのビスマルクピザは、生地がモチモチでカリッと焼き上げられており、生地だけでも悶絶できるおいしさです。
具材は生ハム・チーズ・スライスマッシュルーム・ルッコラなどをふんだんに使った、サラダ仕立てのピザ。
中央にはトロける卵黄と、トリュフの香りをまとったソースがたっぷりかかっており、正直言ってここまで贅沢で芸術的なピザはなかなかお目にかかれるものではございません(´;ω;`)
◆パッションフルーツとドラゴンフルーツの白サングリア(580円)
ノンアルコールとアルコール有が選べます。
スキッとさわやかで酸味と甘みのあるフルーツがしっかりと主張している、夏にも秋にも良いサングリアで、この一杯だけでもここ「We eat Wheat」さんに来た価値があると言えるほど美味しい一杯です。
飲むごとに南国気分になれるフルーティさと香り高さに加え、色もとても綺麗なので眺めているだけで気持ちが高揚するカクテルでした。
◆タコとイカと香味野菜のイカ墨パスタ(1680円)
選べるパスタは、ちょっと細目のオリジナルスパゲティをチョイス。
個人的にうちの家族はイカ墨のパスタが大好きですが、やはりここ「We eat Wheat」さんのイカ墨は濃厚でコクがしっかりしており、実においしいと思います。
今までいろいろなお店で食べてきた中で、やはりイカ墨のパスタは細目の生パスタが一番相性が良い気がしますねぇ。
濃厚でこってりとコクのあるイカ墨ソースが本当に美味しく、イカもしっかり入っているので食べ応えも充分。
食べているうちに口の周りが真っ黒になっているのがわかっているのに、なお頬張って食べたくなってしまう美味しさでした。
◆鴨肉のサルシッチャとブラウンマッシュルームのフンギカルボナーラ(1550円)
こちらのパスタは、ちょっと太めのピチというパスタをチョイスです。
チーズをたっぷりと使用しているのも嬉しいし、肉の旨味が実に深い鴨肉のサルシッチャが実に良~い味を出してくれていますねぇ。
ピチは太目でもっちり、実に食感の強いパスタ。
むっちりもちもちな嚙みごたえに、しっかりと味わい深いチーズと鶏のカルボナーラクリームのソースがワインとの相性も抜群です。
上にたっぷりと乗せられた生のマッシュルームは、チーズや鶏肉のカルボナーラクリームと絡んで非常に美味で、次回はフリルのようになっている平打ち麺とも相性が良さそうだなと感じつつ完食したのでした。
◆シチリア産唐辛子と藤沢豚グアンチャーレのアラビアータ(1450円)
選べるパスタは、そば粉のオリキエッテというパスタで、小さな貝殻を思い起こさせる可愛い形をしたパスタです。
見た目の鮮やかさ、色使い、香り。やはりパスタはトマトベースのソースと相性がよいのだなぁ、と実感させられる一皿です。
写真でお伝えできないのがもどかしいのですが、おそらくトマトソースを作る時に、最初から丁寧にガーリックや唐辛子をオリーブオイルで炒めたのでしょう。
しっかりと香りが出ていて、食べる前から実に香りが高く、「香りで楽しむパスタ料理」とも言えそうです。
今回セレクトした蕎麦粉のパスタも、独特の蕎麦生地の香りがしっかりとしています。
この極上のトマトソースと絡んでいてもパスタの香りが負けていないのも素晴らしく、やはりシンプルなトマトソースが1番お店の実力が出るものだなぁ、と感動しきりのおいしさでした。
具材もしっかりしており、どっさりと入った大きなベーコンやズッキーニも、ジューシーで味わい深く、味に彩りを添えてくれていました。
◆ティラミスヘーゼルナッツジェラート(500円)
オリジナルワッフルコーン(200円)
真っ黒なワッフルコーンに乗せてもらった、ミルクのジェラート。
たっぷりとハーブを効かせて、エクストラバージンオリーブオイルのフレッシュな香りがミルクのジェラートと相性抜群。
他ではなかなか食べられない、大人がハマるジェラートで見ているだけでも楽しくなるデザートでした。
◆無精製塩とオリーブオイルの伊勢原産ミルクジェラート(500円)
オリジナルワッフルコーン(200円)
口溶けがよく、クリーミーで濃厚、かつ本格的なティラミスを冷たく冷やして爽やかなデザートにしたような感じでしょうか。
上に載せられたヌテラのようなヘーゼルナッツ風味のこってりチョコレートもアイスとの相性が抜群です。
炭の風味を感じるワッフルコーンの生地もサクサクで、甘さ控えめでジェラートとベストマッチの逸品でした。
◆◇◆後記◆◇◆
このお店は、鵠沼海岸の「We eat Wheat」(ウィート・ウィート)さん。
自由が丘で行列をなすほどの人気店で、自家製麺が選べるパスタや豪華なピザがおいしいのはもちろん、前菜やデザートなどすべてにおいて間違いのないお店です。
日中であれば海を背景にして雰囲気も良いお店ですが、この日はディナーで訪問したので外観がほとんど撮れませんでした(汗
夜の漆黒の闇に浮かぶような看板が目立つお店ですが、自由が丘での人気ぶりはたいへんなもので、時を待たずしてこちらの鵠沼海岸店も人気店となることでしょう。
湘南の潮騒のなか、海風を感じる鵠沼の地で、おいしいパスタやピザが欲しくなった時。
鵠沼海浜公園の「We eat Wheat」さん、ぜひともオススメしたいお店です。
お試しを!
再訪希望値:★★★ 是非とも行きたい
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※食べログでは表示されません
★☆食べログもごひいきに願います☆★
We eat Wheat 鵠沼海岸 (イタリアン / 鵠沼海岸駅)
夜総合点★★★★☆ 4.5