今回は、「教えてもらわないとなかなか見つからない銘店」というコンセプトのもと、もっともっと皆様に見つけてほしい美味しいお店を紹介したいと思います。
降り立ったのは、京浜急行の井土ヶ谷駅。
そこから歩くこと7分、閑静な住宅街の中に突如として現れるアーケードがありました。
このアーケードは、かつて「協和市場」という商店街があったところです。
昭和の終わり頃までは大変にぎわっていたそうですが、今ではひっそりとしています。
ふと、脇に視線を送ると打ち捨てられた看板が。
ここが、かつては確かに「協和市場」だったことの記憶を確かにとどめています。
しばらく歩いて、後ろに振り返ってみたところ。
なんだかドラマに出て来そうな趣きのある光景ですよね。
まぁ、今回の記事は協和市場の紹介ではないので・・・。
協和市場の話はこれくらいにしまして。
今回紹介するお店は、この「協和市場」の中に2021年10月にオープンしたお店。
その名も「麺処 五黄の虎」さんです。
このお店の看板メニューは、ズバリ! 担々麺です。
横浜市民の方々にむけて、「新しい担々麺のおいしさを広めたい」との想いを込めてオープンされたそうです。
看板メニューは担々麺と書きましたが、それだけでないんですね。
あっさりしてとおりながらスープのコクが深い「支那そば」なども美味しいと評判のお店なのです。
では、さっそく店内へおじゃましましょう。
入ってまず、目に着くのは食券機。
メニュー写真の代わりにパチリ。
店内は土足厳禁で、全てお座敷になっています。
注文は、入ってすぐの食券機で食券を購入してスタッフさんに渡すスタイル。
足を下ろして座れるカウンターは4人がけ。
その奥には、あぐらをかいて座る形式の4人がけが2卓あってお子様づれにもいいですよね。
ニンニク・辛さの有り・無しも対応してくださるそうで。
お仕事中の方も、辛いのが苦手な方やお子様も安心して頂けるのは嬉しいですよね。
食券をスタッフさんにお渡しすると、すぐさま出てきたのがお冷やです。
お冷やには抹茶が入っているので、味に深みがあります。
これは暑い夏には嬉しいですね。
さて、今回紹介するものは・・・
色々悩んだ結果、やはりここは看板メニューで。
「五黄の虎 担々麺」(900円)でお願いします!
辛さは中辛・大辛・激辛が選べます。今回は「大辛」でお願いしました。
大辛の場合は、別皿に唐辛子の粉が盛られて出てきます。
「大辛」「激辛」の辛さレベルというのは、お店によってだいぶ差があるもの。このように別皿になっていると、少しずつ試しながら入れることができるので、ちょっと辛くしたいな・・・という方にも安心ですよね。
しばらくして出て来た、「五黄の虎 担々麺」。
見るからに美味しそうな、真っ赤なビジュアルですねぇ。
赤いスープに映えるのは鮮やかな緑色の青梗菜、白く輝くネギ、ズッシリと深みのある色のスパイス、ガッツリと食べ応えのありそうなひき肉です。
まずはスープから。
一口目から広がる、しっかりしたゴマの香りとコクが素晴らしいです。
これこれ、これぞ日式担々麺の美味しいところです。
しっかりとコクがあり、その後でジンワリと追いかけてくる辛味が素晴らしいんです。
スープも本当に美味しくて、この味だけは家庭ではなかなか再現できないですよねぇ。
麺はもっちもちな麺。
けっこうな太さで、このスープとの相性も良いです。
わずかなウェーブを持った麺がよくスープに絡み、ひき肉の旨みを持ち上げていくらでも食べられてしまう美味しさ!!
そして食感のモチモチさは、まさにこのスープのために作り上げられた麺といった感じがします。
具材もしっかりです。
まずは、茎がシャキッと、葉がテロッとしたチンゲンサイは良い箸休めに。
粗挽きのひき肉・ねぎ・フライドオニオン・スプラウトは具沢山。
食べ進むごとに、それぞれ違った食感の秀逸な味わいが楽しめます。
麺を食べ、具材を食べた後に残るスープ。
具材はまだまだ底の方にたくさん沈んでいて、レンゲですくって食べる時のシアワセさよ。
きっと・・・きっと。
この中に、白米ドボンしておじやにしたら最高なんだろうなぁ。
嗚呼、血圧が高くなければ!
このスープを一滴も残さずに楽しみたい衝動に駆られます。
お腹に余裕がある方は、是非とも「ライス」(200円)をセットに注文されることをオススメします!!
◆◇◆後記◆◇◆
この「麺処 五黄の虎」さんの担々麺は、何はともあれスープの秀逸さが素晴らしいです。
ひき肉の圧倒的なコクと食感、惜しみなく使われた胡麻の風味と香り、さまざまなスパイスを合わせたパワーのあふれる味わい。
まさに、これを食べれば夏の暑さにも負けない気がします!
スタッフさんもニコニコと優しいし、お料理は美味しいし、ちょっと隠れ家な雰囲気の良いお店を見つけた一日となったのでした。
お試しを!
再訪希望値:★★★ 是非とも行きたい
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