深夜の映画鑑賞。
昭和39年「馬鹿が戦車でやって来る」。
これは、こち亀で両さんが絶賛していたので気になっていた映画。
のちに「男はつらいよ」シリーズや「学校」シリーズ、「釣りバカ日誌」シリーズで日本中を爆笑と感動の渦に巻き込んだ山田洋次監督の「馬鹿」シリーズ2作目となります。
昔、ある村はずれに、乱暴者で少年戦車兵上がりの男「サブ」が、耳の遠い母親「とみ」と、頭の弱い弟「兵六」と一緒に暮らしていた。
一家は村中からバカにされていたが、長者「仁右衛門」の娘「紀子」だけはサブの味方だった。紀子の全快祝いの日、サブは仁右衛門から追い出され、怒ったサブは暴れ回り、警察に送られる。
サブがいない間に悪徳村会議員は、とみを騙し一家の土地を巻き上げる。
帰ってきたサブは怒り、隠していた戦車で村中を暴走し、村人たちを恐怖のどん底に叩き込む。
その最中、兵六が火の見櫓から落ちて死んでしまう。それを知ったサブは、兵六の死体を戦車に乗せ、そのまま姿を消した。
後を追って来た村人たちが浜辺で見たものは、海の中へと進んで行く戦車の轍だけだった・・・。
まんが日本昔話に出てくるような日本の原風景と、人々の暮らしのなか、登場する村人たちの意地悪でいやらしい事ったら、まぁ。
サブが怒るのも無理ないわ。
しかし、これはちょっと変わったものやヨソ者を徹底的に排除する日本人の嫌なところ。
チョイ役の釣り人が「よくある話だなぁ」というように、また今まで自分が某県(父の田舎)でさんざん目にしてきたように、少なからず日本の、しかもあまり他者を受け入れたことのないいわゆる「田舎」にはよくあることだと思います。
それにしても、コメディでありながら深い。
あまりに深いドラマ。
老いた母と、何を言っても理解できぬ弟。
そんな家族を抱えた大黒柱でありながら純粋な心のままのサブと、それを取り巻く意地悪な大人たち。
そして、あまりに悲しい結末。
最後、ひとり残され涙を流しながら読経する母の姿があまりにも強烈。
両さんが絶賛するのも分かる気がする。
久々に見る秀逸な作品だと思うのであります。
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