1859年(安政6年)の横浜開港から160年あまり。
このかん、横浜市内には数多くのパン屋さんが生まれ、横浜市民たちに愛されてきました。
今回紹介するのは、その中でももっとも老舗の部類に入る、元町の「ウチキパン」さん。
1888年(明治21年)創業という、横浜市内でも指折りの歴史を誇るパン屋さんです。
このウチキパンさんは、朝9時より19時まで幅広い時間帯で、いつでも美味しいパンが所狭しと並んでいます。
個人店のパン屋さんなどでは夕方には売り切れてしまうところも多いですが、夕暮れ時に行ってもパンがたくさん並んでいるのは嬉しいところ。
このウチキパンさんは、ずいぶん昔から利用していたお店ではありますが、今も昔もその美味しさは変わらず。
今思うと、物心つく前からこのパンで育ったハマっ子たちというのは、その育った環境ゆえに食通が多いのかもしれません。
では、今回もいろいろお買い上げです。
ウチキパンさんは、老舗のよさを感じるようなレトロでお洒落なパンの袋がまず素敵ですよね。
◆ピエノワーズショコラ(220円)
「チョコチップたっぷりのさっくりしたスティックパンです」
しっかりとした食感の生地に、チョコチップがこれでもかと練り込まれています。
食感が思ったよりしっかりしており、長さもあって食べても食べてもチョコが出てきます。
◆クロワッサン(220円)
「サクッとした軽い食感の朝食にピッタリなパンです」
外側がサクッとしていて、口に入れると香りの良いバター風味が鼻に抜けていく美味しいクロワッサン。
ウチキパンさんのクロワッサンは、香りが良くて軽い食感で食が進む味です。
何にでも合いそうだし、バターもたっぷり入っていると思うので食べ過ぎには注意が必要なほど、美味しいクロワッサンです。
◆ソンブレロ(220円)
「クロワッサン生地を帽子のように巻き上げたサクッと食感のパンです」
三角の形に巻き上げたクロワッサン生地の上にザクザクのグラニュー糖をかけたもの。
軽くてサクサクしたバターの香りのする生地と、上にかかったグラニュー糖がマッチしています。
軽い食感が後を引く、いくらでも食べられてしまうパンです。
◆クリームパン(220円)
「懐かしいカスタードクリームの入った人気のシンプルなパンです」
懐かしいクリームパンとは書いてありますが、今まで食べた中では抜きん出てトロけるような食感のクリームが特徴的です。
トロトロなクリーム、口溶けの良いパンが一体となっていて、買ってすぐ食べた方がより美味しいけど、冷やしてもデザート感覚でたべられてしまう万能なパンです。
◆ツイストドーナツ(180円)
「砂糖をまぶしたねじり揚げドーナツです」
いかにも老舗らしい、懐かしいカタチと味の粉砂糖のかかったシンプルなフワフワ系ドーナツ。
その見た目、甘さ、食感、食べやすさともにお子様に大ウケすること請け合いです。
◆さつまあんパン(220円)
「サツマイモのあんがぎっしりの自然な甘みの菓子パンです」
柔らかくて上品で優しい甘味のアンパン。
口溶けの良いサツマイモのあんこは、上品なお味でありケシの実の香りもよかったです。
◆カレードーナツ(220円)
「カレーの入った人気の揚げパンです」
生地にもしっかりとカレーの風味がついており、カリカリフワフワで香りがよい黄色い生地にテンションが上がります。
中にはスパイシーで旨味が深いカレーフィリングたっぷり。
あくまでも基本に忠実で、どこか懐かしい香りのカレーパンです。
◆めんたいチーズフランス(260円)
「ブロックチーズの入ったフランスパンにめんたいマヨネーズをトッピング」
ゴロゴロと入ったチーズブロックは、実にたっぷり。
そこに、アクセントの明太子マヨがしっかり効いている、満足感の高いパンです。
◆◇◆後記◆◇◆
横浜市には数えきれないほどパン屋さんがある中で、ここ「ウチキパン」さんは140年近い歴史を誇る、実に稀有なパン屋さん。
関東大震災や横浜大空襲の惨禍を乗り越え、東日本大震災やコロナ禍をも経て、今に受け継がれる人気のお店です。
お値段もリーズナブルで、パンそれぞれによって作り分けられた生地の美味しさも確か。
横浜でパンと言ったら決して忘れてはならない銘店、ウチキパンさんのパンを是非ともお試しください。
お試しを!
再訪希望値:★★★ 是非とも行きたい
【みうけんさんおススメの本もどうぞ】
※食べログでは表示されません
★☆食べログもごひいきに願います☆★
ウチキパン (パン / 元町・中華街駅、石川町駅、日本大通り駅)
テイクアウト総合点★★★★☆ 4.5