世界の主食といったら、大きく分けてムギとコメに分かれます。
その他にはイモ類やトウモロコシ、肉と乳を主食にする人たちもいます。
今回紹介するのは、日本でも馴染み深いコメのお食事。
コメはコメでも、日本から5000キロ以上も離れた山岳国家、ネパールのお食事を紹介します。
と、いうわけでやって来たのは相鉄線和田町駅から徒歩5分の「アジアンキッチン わだ」さんです。
こちらは、いわゆるインネパ(インド・ネパール料理店)さん。
パキスタンや北インドの「パンとカレー」の食事スタイルを日本人向けにアレンジして提供されるお店です。
店内は広く、テーブル席がズラリ。
店内にはネパール国旗が飾られており、インド料理というよりネパール料理店さんとしての色合いが強いようです。
ランチメニューは、「ナンとカレー」という見慣れた構成。
かと思いきや、バターガーリックライスセットやドリヤセットなど変わり種もあり。
ネパール料理も豊富で、中華・中央アジア・インドに挟まれた地域らしく、その種類もさまざま。
焼き物、麺類、炒め物などさまざまで、どれも気になってしまいますねぇ。
◆ネパールダルバトセット(ランチ:1080円)
これがディナーであれば、1380円となります。
日本で基本的な食卓が「ごはん・味噌汁・おかず」であるように、「ごはん・ダル(豆)スープ・おかず」がネパール料理の基本。
ネパール人であれば誰でも、毎日のように食べるのが、このダルバートです。
メニューによれば、こちらはライス・チキンスープ・ほうれん草炒め・アチャール・ダル・パパド・ソフトドリンクのセット。
チキンスープの代わりにサラダが出て来ました。
キャベツがメインで、たまに水菜が入り濃厚なニンジンドレッシングがかかった逸品。
続いて出てきた、豪華なセットです。
これこれ、このビジュアルに会いたかったの!
左上にたっぷりのダルカレー。
ごはんとおかずを組み合わせた定番の一皿。
ほうれん草炒めは、小松菜と思われる野菜の炒め物でした。
これが、シャキシャキな食感とコッテリした油の加減がすごく良いのです!
完全に中華な味わいなのですが、もともとネパール料理は中華料理の影響も色濃く受けています。
輪切りの唐辛子をカリッと焦がしてあって、それがまた美味しいのです!
鶏肉の炒め物は、むっちりとした食感。
タンドリーチキンのようなスパイシーな味わいが最高です。
量もたっぷり入っていて、これでは赤字になっていませんか? と心配してしまうほど。
ご飯もビールもガンガンすすんでしまう、有能なおつまみです。
アチャールは、キュウリとニンジンと大根のお漬物。
エゴマの種子をすり下ろしたような、素朴な風味がしっかりと生きています。
おつまみ的な感覚でいただける豆のお煎餅、パパドはサクサク。
ちょっと効かせた塩気が食欲をそそりますねえ。
さて、いよいよ主人公のダルです。
インド料理屋さんでよく使われる小さな鍋にたっぷり入ってやってきました。
ダルとは、ケツルアズキなどの粒が小さな豆のこと。
ホックホクトロットロなお豆がたっぷり入っています。
辛さは比較的優しい辛さで、豆の優しさが生きています。
辛いものがあまり得意でない方にも食べやすい逸品でしょう。
対するご飯は、おそらく日本米。
たっぷりあって充分お腹がいっぱいになる量です。
炊き加減もふっくら、ツヤツヤなのでご飯単体としても美味しいごはんですねぇ。
このダルが、ご飯との相性が実に良いのです。
日本米だろうとバスマティだろうと、それぞれの美味しさを主張してくれますよね。
食後にホットなチャイ。
スパイスはほどほどに効いて、ミルクがしっかりと主張しています。
何より、アッツアツなのが嬉しいですよね。
美味しい食事を食べた後の、温かいお茶。
何にも代えられない、ほんとうのゼイタクだなぁと思います。
◆◇◆後記◆◇◆
今回紹介した「ダルバート」は、前述したようにネパールの国民食とも言える存在。
横浜でも、このダルバートがいただけるお店は何店舗かありますが、ここ「アジアンキッチンわだ」さんは隠れた銘店だと思います。
もちろん、通常通りの「ナンとカレー」も美味しいので、和田町でガツンとスパイスを補充したくなったら、おすすめのお店です!
お試しを!
再訪希望値:★★★ 是非とも行きたい
【みうけんさんおススメの本もどうぞ】
※食べログでは表示されません
★☆食べログもごひいきに願います☆★
アジアンキッチン わだ (インド料理 / 和田町駅、上星川駅、星川駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0