なんとなく山下町あたりを散策していたところ、この日は休日であることに気付きました。
休日の横浜中華街は、まっすぐ歩けないほどに混み合う事も少なくありません。
そんな日でも、少し川を渡るだけで、時間の流れがゆるやかで落ち着いた雰囲気の「日常の中華料理」に出会えます。
この日訪れたのは、中村川を渡ったところ。かつてバンドホテルがあった場所(現在はドン・キホーテ)の向かいにある古き良き町中華「興華菜館」さんです。

このお店、正確な創業年は分かりませんが…。
確か、物心ついた時にはこの姿だったような気がしますが…ずっとずっと地元の方から愛されてきたのが、よくわかります。
さて、この日はちょっとお腹が空いているので、少し贅沢にいきましょう!
◆焼売(シューマイ:600円)
5個はいって、600円。
このボリューム感、このムチムチ感で600円。価格以上の満足感!

なんといっても、この弾力に玉ねぎのシャクシャク感が素晴らしいですねぇ。
みうけんもたまに家でシウマイを包んで蒸して食べますが、家庭ではなかなか再現できません。
なんといっても、ムチッとした食感の中からあふれるお肉の旨みがハンパないです。

◆冬菇湯麺(しいたけそば:1000円)
このお料理の魅力を伝えるには、「しいたけそば」では不足です。
「冬菇湯麺」(ドングゥタンミェン)の方が的確でしょう。

そもそも、「冬菇」(ドングゥ)とはなんなのか。それは、冬の時期に採れた大きくて肉厚な椎茸を干したもの。
冬の寒さでゆっくりと育った椎茸は、身が締まり、香りが強くて高品質。それを干すことによって、さらに旨みを増しているんです。
ここに、単なる「しいたけ」にとどまらない、奥深い魅力があるんですね。
メニューにあえてこの表記をするという事は、「椎茸の出汁に自信がありますよ」という無言のアピールでもあるわけです。
さて、そんな椎茸出汁たっぷりのスープをズズッと。
うーん、あっさりなのにコクがしっかりで、寒さに凍えた体をじっくりと温めてくれます。

麺は細麺ストレート、シコシコというかシャキシャキな食感が実に嬉しい。
この爽やかなのに濃厚な清湯スープにも相性がよく、ついスルスルと食べ進んでしまう麺ですねぇ。

特筆すべきは、大きな干し椎茸が5つも!
かぶりつくたびにジュワジュワと出汁が溢れ出して、これは完成度の高い一品です。
繊維はキュッと締まり、食べ応えもしっかりでクセになる逸品です。

他に、白菜・玉ねぎ・人参・たけのこなどがあんかけになっており、野菜の旨みしっかり。
あくまでも優しく、落ち着いた味わいの一杯。
そして 椎茸の香りを逃がさず、最後まで熱々で楽しませる中国料理的な発想が嬉しいです。

◆◇◆後記◆◇◆
今回頂いたのは、興華菜館さんの「冬菇湯麺」。
まさに「干し椎茸の出汁」で勝負し、調味料に過度に頼らず「乾物の旨味」を理解しているお店の美味しさだと思います。
町中華なのに、料理人の芯が太い。…そんな「渋い名店率が高い」一杯だなぁと思います。
このお店は、他のメニューも総じて美味しくボリューミーなので、是非ともオススメしたい一軒です。
気になる方は、ぜひ一度足を運んでみてください。
興華菜館
045-623-5001
横浜市中区新山下1-3-12
https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140105/14014688/
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