中国、韓国、タイ、インド・・・横浜市内には世界の美味しいお店がズラリと並んでいますが、今回紹介するのはその中でも珍しい「シルクロード料理」を出すお店です。
そのお店は、相鉄線三ツ境駅南口を出て5分ほど歩いたところにある、「ブドウエン」さんです。

一口に「シルクロード」といっても、その範囲は東から西まで実に広大ですよね。
今回紹介する「ブドウエン」さんは、その中でも現在の中国新疆ウイグル自治区近辺のお料理を得意とされているんだそう。
パッと見ただけでもラグメン・ポロ・ナン・サムサなど、ウイグル好き(!)なら垂涎のメニューがズラリ。

店内の席は1階にカウンターがあり、2階はテーブル席が並んでいます。
今回は数名で利用させていただいたのでテーブル席を利用しましたが、サクッと一人でカウンターに座ってウイグル料理を・・・なんていうのもなかなか乙なものですよね。

さて、気になるメニューいろいろです。
ランチからディナーまで幅広く対応されており、炒め物や特製料理、前菜や麺類や粉物まで様々で、これは実に悩んでしまいます!


◆汁なしマーボー羊麺(1100円)
辛さは普通辛・辛め・激辛から、麺は平打ち麺と細長麺から選べます。
麻婆豆腐は四川料理の代表格ですが、漢人が大量に流入している新疆界隈では麻婆豆腐もよく食べられているんだとか。

麻婆豆腐は、四川料理屋さんで食べるような本格的なシビ辛! というわけではなく、優しい辛さにホッとします。
コクのある優しいアンにプルプルな豆腐がタップリ入り、後からじわっと辛さが広がる、日本人にも食べやすい麻婆豆腐。

今回の麺は平打ち麺をチョイスしましたが、きしめんのような柔らかな口当たりです。
柔らか目の口当たりの麺にモッタリとカラウマな麻婆豆腐がよく絡んで、これはなかなかの美味しさですねぇ。

◆ペペロンチーノ風 生パスタ(880円)
こちらはちょっと異色メニューで、麺は細麺または短い麺から選べます。
しっかりとニンニクと唐辛子を聞かせてありますが、この唐辛子は思ったほど辛くはないのでご安心を。

麺はたっぷり入っていて、手打ち麺ならではのモチモチかげんが嬉しいです。
ここにニンニクの香りがしっかり加わって、味付けもなかなか良くてついつい箸が進んでしまう味わい!

新疆料理で「パスタ」というのも不思議な感じがしますが。
元々「パスタ」とは「練った物」という意味合いなので、うどんもラグメンも蕎麦もラーメンのパスタの一種と言えなくはないのです。
シルクロード料理でパスタというのも、話題性があって楽しいメニュー。

◆ラグメン(1100円)
自家製手延べ手打ち麺の麺料理で、ウイグルと言ったら!なメニューです。
今回は羊肉と白菜のラグメンを注文しましたが、他に「羊肉としいたけ」「羊肉とニンニクの芽」「羊肉とニラ玉」「スペシャルラグメン」なども揃っています。

羊肉と白菜のラグメンではありますが、他にもタマネギやピーマンがしっかり入っています。
麺もしっかりと食べ応えがあり、そこまで濃すぎない優しくも力強い味付けで、これもまた箸が進む味。

本当に、手打ち麺のもっちりむっちりとした食感は唯一無二ですよね。
たっぷりの野菜をシャキシャキと合わせながらモグモグといただくラグメンは、全世界で愛される麺料理の中でも特に美味しいなぁと思います。

◆シシカバブー(ラム肉の串焼き:1本350円)
2本から注文が可能で、普通辛・辛口・激辛から選べます。
羊の肉を串に刺して焼いたものは世界中で愛されていますよね。

今回は普通辛にしましたが、それでも充分にスパイシーで美味しいです。
大きくてむっちりとジューシーな羊肉にたっぷりとかかった独特なスパイスと、キリッと効かせた塩というシンプルな味わい。
これだけで、お酒のおつまみにもなるしご飯のおかずにもなるし、そのまま食べてももちろん美味しく、これは是非とも食べて頂きたい逸品です。

◆◇◆後記◆◇◆
このお店「シルクロード料理 ブドウエン」さんは、ニコニコなマスターさんが切り盛りされる、こぢんまりとしたお店。
お料理が出てくるまでに少々お時間を頂くこともあるようです。
その代わり、一品一品が丁寧に作られていて、愛情をたっぷりと込めた美味しいものばかり。
いつものお料理に飽きた時は、ちょっと変わった、しかし美味しい「シルクロード料理」に舌鼓を打たれてはいかがでしょうか。
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シルクロード料理 ブドウエン (アジア・エスニック / 三ツ境駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0
