笹下釜利谷道路、通称「ささかま」を南下していくと、いずれ氷取沢町のあたりにやってきます。
この辺りは昔は砂鉄が取れて、鍛冶屋が多く存在していたから「火取沢」とも、氷の名産地であったから「氷取沢」とも呼ばれたとされていますよね。
このあたりを指す「かなざわ」という地名、近くの川の湧水が出ているところは砂鉄の錆で真っ赤になっていること、そして昔から鍛冶屋が多くいて遺跡もたくさん残っていることから、「火取沢」の説が正しいのではと個人的に思っています。

さて、だいぶ話がそれたところで今回のお店は、氷取沢にあるラーメン屋さん「カマリヤ大将」さん。
一体いつからあるんでしょうね。
少なくとも15年くらいはあるんじゃないかと思いますが、それだけ多くの方から愛されて幾星霜。
※多くの方から25年は続いているとコメントいただきました。みなさまありがとうございました!

メニューはいろいろありますが、基本的に安い!
最近はラーメンで1000円越えは珍しくないですが、こちらのラーメンは800円。味付玉子に至っては50円ですからね。
確かに不動産価値というか、地価は安そうな感じがしますけれども、それにしてもこの価格は頑張っているなぁと頭が下がります。

◆ラーメン(800円)
◆のり増(100円)
別にネギ増しにしたわけではないのですが、漢気あふれる盛りっぷり。
株価もこれくらいモリモリになったら良いのになぁ! そして、思ったより枚数が多いノリにワクワクします。

まずはスープをズズット頂きますが、実にこってりクリーミー、そしてまろやか。
前面に出てくる動物の旨味とたっぷり浮いた油の甘み、そして優しげなカエシの塩味が際立っています。
これは疲れた日には体の芯から元気になれるスープですねぇ。

平ザルでチャッチャッと手際よく湯切りされた、大橋製麺製の麺。
しっかり太めで適度にウェーブしており、量もしっかり。
スープとの相性も実によく、このスープならではのこの麺といった感じで、これもまたモグモグと美味しいですねぇ。

具材は家系に近い、ノリ・ほうれん草・チャーシュー。
ノリは数えるのを忘れてしまいましたが、けっこうな枚数が入っていて食べ応えもじゅうぶん。
しっかりしたノリなのでスープに浸してもバラバラにならず、このノリにスープを吸わせて麺を巻いて食べるとうまいぞっ!

ほうれん草はクタッとしており、スープに馴染ませて食べるとなかなか好み。
チャーシューはバラ肉なので半分近く脂身なので、若い人には嬉しいでしょう。
若い頃であれば、このチャーシューで作ったチャーシュー丼は絶対にごちそうだったはず!

◆◇◆後記◆◇◆
こちらのマスターは地域でも愛されているようで、1980年代によく読んだヤンキー漫画に出て来そうな(失礼
しかし、この地で15年以上続けてこられた実力はさすがのもので、近くに住んでいながら何故もっと早く来なかったのだろうと後悔しきりです。
ちなみに、この「カマリヤ大将」さんはちゃんと駐車場もありますよ!
笹釜を北上して、中古車屋さんの北側にある広い駐車場に、「カマリヤ大将」さんの駐車場がズラリとありますので、ぜひご利用を!
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※食べログでは表示されません
★☆食べログもごひいきに願います☆★
カマリヤ 大将 (ラーメン / 能見台駅、洋光台駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.7
