オレンジのニンジンドレッシングがたっぷりかかったサラダ。
フッカフカのナンと、フルーティでスパイスの香りをフレッシュに感じるカレー。
北インド発祥のお料理をネパールの方が発展させている通称「インネパ」というジャンルは、日本中津々浦々にお店を構え、もはや日本人の生活にすっかり馴染んでいますよね。
さて、今回紹介するのは、港南区の上大岡。
上大岡駅前の鎌倉街道から一歩裏手に入ったさかえ通りに、随分昔からあるインネパさん「サティー」さんです。
開店と同時に入店したので、この日は一番乗りでしたが、すぐに店内は一杯になるほどの人気店。
店内は4人掛けのテーブル席がズラリとならび、落ち着いた内装なのでゆったりとお食事ができるのが良いですね。
ランチメニューはいろいろありまして、よく見かける「ナンとカレーのセット」はもちろん定番。
ネパールの国民食である「ダルバート」や、南アジアや中東地域でごちそうとされる「ビリヤニ」、さらにガパオなどのタイ料理まで揃っていて豪華な限りです。
◆タンドーリチキンビリヤニセット(1380円)
定番のナンやカレーも良いですが、せっかくなのでこの「サティー」さんならではのメニューをチョイスしました。
まずはサラダからいただきましょう!
キャベツ・レタス・にんじんがたっぷり入った新鮮なサラダに、サティーさん独自の甘くてトロリとしたドレッシングがたっぷりかかっていて食べ応えも充分です。
その脇に供されたチキンスープは、しっかりとしたコクがあってこれは美味しい。
ただのスープかと思いきや、鶏肉がたっぷり入っていて食べ応えもしっかりです。
続いて、どっどーんと出てきたのは土鍋でしっかりと作り込まれた豪華なビリヤニ!
ビリヤニというのはよく「炊き込みご飯」と表現されますが、最初から具材や調味料を混ぜ合わせて調理する「炊き込みご飯」と違い、カレーのようなソースとご飯を別々に作り、鍋で層状に重ねて蒸し焼きしてから混ぜ合わせたものが「ビリヤニ」と呼ばれています。
さらに付け合わせで出てきたのは、ライタというヨーグルトベースのソース。
お店によってレシピはさまざまですが、だいたいはカットした野菜やスパイスが入っており、これをビリヤニに乗せて食べると素晴らしい味変ができて最高なのです。
では、さっそく実食といきましょう。
まず目を引くのは、ご飯の中に仕込まれた大きなタンドーリチキンで、ズッシリとしています。
スパイスの香りに誘われてバクバクッと食べてみれば、ご飯にしっかりと絡められたフルーティなカレーはフレッシュなスパイスを感じて、実に美味しいですねぇ。
ホールのスパイスもたっぷり入っており、プチプチとした食感の中からスッと香る爽やかな香りは最高のごちそうです。
次にライタを乗せてパクリ。
こってりと味わい深いビリヤニの旨味やスパイシーさに、サッパリとした酸味と甘味が絶妙なバランスとなって良く合います。
土鍋で蒸し焼きにしたからこそのカリカリおこげも良く主張していて、香ばしくて食感もよくて最高です。
チキンは骨付きの大きなものがゴロゴロと入っており、食べ応えもしっかり。
骨付き肉の美味しさはやはり際立っており、このビリヤニのために生まれたかのような素晴らしい組み合わせ。
大きいのでナイフやフォークを使って器用に骨から剥がしてもよし。
手の汚れを気にせずに、豪快に手に持って、ガブガブッ!とかぶりついても、なお良しです。
◆◇◆後記◆◇◆
今回も、お腹いっぱい・シアワセいっぱい。
横浜市内には数多くのインネパさんがあり、良く利用されているという方も多いでしょう。
そのほとんどは「ナンとカレー」という組み合わせであると思いますが、たまにはご飯料理というのも乙なもの。
前述したようにネパールの国民食であるダルバートも楽しめるので、利用の幅も実に広いですよ。
ふだんとはちょっと違ったインネパ料理を食べたくなった時、上大岡の「サティー」さん。
一度、お試しになってはいかがでしょうか。
お試しを!
再訪希望値:★★★ 是非とも行きたい
【みうけんさんおススメの本もどうぞ】
※食べログでは表示されません
★☆食べログもごひいきに願います☆★
サティー (インド料理 / 上大岡駅、港南中央駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.7