寒い冬は、なんといってもオサカナさんの季節。美味しいお刺身とアッツアツの天ぷら、そして冷た〜く冷えた日本酒の組み合わせは最高ですよね。
今回紹介するのは、横浜駅きた西口から徒歩5分。
横浜駅近辺の中でも、特に美味しいものが集まる鶴屋町に暖簾を掲げる、「弥平 鶴屋町」さんです!
このお店は、店頭に大きな水槽があって、その中では伊勢海老やサザエなどがたくさん。
ガラスの壁面にノペッと張り付くナマコのクチビルに愛を感じますが、この日はとにかく寒かったので店内へ!
このお店は平日であろうとも人気店なので、予約は必須のお店です。
グランドメニューはいろいろで、目移りしてしまいますよね。
お刺身は全国から大集合した新鮮なものを、お野菜は地元三浦産を中心に全国の旬を一堂に集めた、素晴らしいメニュー。
日替わりの地魚は、三浦半島の長井漁港と川崎北部市場から仕入れた地魚を使用されているとのこと。
他にもアワビや伊勢海老、黒毛和牛なども揃っていて、胃が一つしかないのが恨めしいわ!
◆お通し
お通しに気合いが入っていて美味しいお店って、他のお料理も間違いがないと思うのです。
今回のお通しはイワシの煮付けとカラシナのお浸しで、これは気が利いています。
コッテリ甘く煮付けられたイワシは骨まで食べられて味わい深く、ここにピリ辛なカラシナを合わせる所がニクい!
◆大漁刺盛(2人前:2100円)
縦長かつ豪華すぎて、なかなか写真に収まらずに苦労した逸品(笑
その日その日に厳選されたお刺身なのですが、これで2人で2100円とは破格だと思います。
「氷見のイサキ」は、はるばる富山県からやって来ました。
皮目のプリッとした食感、相反してねっちりと甘ウマな身のコントラストはイサキならでは!
「氷見の寒ブリ」と「炙り〆鯖」はどちらも肉厚で豪華な逸品。
冬の王者であるブリは、スバラしく脂が乗っていてこれだけでお酒がススム!
〆鯖は比較的しっかりと酢で〆てあるのですが、肉厚の中にフレッシュさも感じて食べ応えありますねぇ。
「真鯛」と「天然本マグロ」は、どちらお刺身にはなくてはならない大御所たち。
真鯛はタンパクそうな見た目とは裏腹に、噛めば噛むほど溢れ出す濃密な旨味は天下一品!
天然本マグロは、もう言わずもがな。新鮮なマグロが美味しく頂けるのは有り難いことです。
「鰯のなめろう」、「だるまイカ」も日本酒がススむプレミアムな逸品。
なめろうは海苔に乗せていただきますが、味噌がしっかり効いていて、身もネトッとなるまでしっかり叩いてあって、本当に美味しいです。あまりの美味しさに皿まで舐めてしまったという由来も納得。
だるまイカって、剣先イカのことでしたよね。イカ好きにはたまらないねぇ。
噛んでみると、ギュムッと感じるイカならではの弾力と甘みが実に秀逸。噛めば噛むほど味わえるイカならではの甘みは、本当に尊いです。
◆三浦地野菜天ぷら(720円)
お皿にドッサリと乗せられてやってきた天ぷらたち。
720円というお手頃価格でありながら、野菜とはいえ揚げ物なので充分にボリューミーです。
その内容はワサビ菜・ニンジン・ナス・カボチャ・サツマイモ・紅くるり大根・紫カリフラワー・ヤングコーン・オクラ・シャドークイーン(じゃがいも)・ズッキーニというラインナップで、本当にこれで720円ですか!?と思わず確認してしまったほど。
全部紹介するのもキリがないので、お気に入りのものをいくつか。
まず個人的に好きなのはナスでしょう。甘くてトロッとした食感は唯一無二の美味しさ。
ニンジンも、天ぷらのネタとしては意外だなぁと思います。
これはいったん蒸してあるのか、しっかり火が通っていてホクホクで甘い!
そして、やはり個人的に推したいのがワサビ菜です。
シャキッと揚がった揚げ加減も上手だし、なんといっても噛むごとにシャクシャクとした衣の中から、ワサビ菜ならではの爽やかさがお口に広がって美味しいですねぇ。
◆追加エビ天(1本290円)
これは妻ちゃんが個人的に好きなので、ついつい追加した逸品。
サクッと揚がった衣、プリッと甘いエビの身は、やはり天ぷら界の王様です。
これはぜひ岩塩がオススメ!
◆ふきのとうの天ぷら(550円)
ふきのとう。その美味しさが分かれば、もう大人。
子供の頃はその美味しさは分かりませんでしたが、アラフィフになってこのほろ苦さと、早春にしか頂けない希少性が実に尊いです。
綺麗に開かれたふきのとうさんをシャグシャグと噛んでみると、お口の中にジワジワと広がる大地の味わい!
これこれ、これが食べたかったのですよ。こんなお料理が一品あれば、日本酒がガンガン進んでしまって大変ですねぇ。
◆三浦大根しみしみ唐揚げ(490円)
これは是非ともオススメしたい! 味をしっかり染み込ませた大根に片栗粉をつけて揚げたもの。
シャグッと噛むとお口の中に大根の汁と旨味がジュワァァァァと広がります。
大根の軟らかな食感もさる事ながら、片栗粉のモッチリとした食感も良いアクセント。
単純なようであって、実はものすごく手間がかかった逸品であろうことは想像に難くないです!
◆金目鯛の姿煮(半身:骨なし2300円)
ずいぶんと立派なキンメダイの煮付けですが、なんと骨なし!(さすがに頭には骨があります)
とにかくズッシリと大きいし、とても食べやすくて、これは妻ちゃんも絶賛していました。
味付けはそこまで濃ゆくないので、あまり塩辛いのを好まないみうけんでもサクッと頂けます。
身はふっくらと煮付けられており、キンメダイならではの濃厚な旨味が実に美味しくて、これは白いご飯が欲しくなってしまう味わいかも!
◆トロタクのせ寿司(590円)
可愛い一口サイズのお寿司で、590円で4貫乗ってくるのはオトクです。
パリッと香ばしい海苔、しっかりした舎利、トロムチなマグロにパリパリ食感で爽やかなタクアンのバランスがすごく良い!
◆シラスと海苔のピザ(690円)
トロタクのせ寿司も美味しいですが、個人的にはこの「シラスと海苔のピザ」もオススメ。
手作り感のあるパリッと薄めのピザ生地に、たっぷりチーズとシラスが乗っている湘南を思わせる逸品。
チーズは意外にもたくさん乗っていてよく伸びるし、食べ応えも充分。シラスの味わいもしっかり感じる豪華な仕様。
パリパリの薄皮にのってりとしたチーズの風味、シラスの旨味と塩味、さらに海苔の香りも効いていてこれは美味しいですねぇ。
◆黒ゴマアイス(480円)
妻ちゃんにとって、食後のデザートは決して欠かしてはならないイベントのようです。
黒ゴマアイスはメーカーによってさまざまですが、この黒ゴマアイスはしっかりとダークな色合いで胡麻の風味もしっかり。
お刺身、天ぷら、ピザなどと色々なお料理を楽しんだ後で、お口の中のシアワセ感ををスッキリとまとめてくれる立役者。
お口に含むごとに冷たく溶けて、口内にふわっと広がる黒ゴマの香ばしさは、本日のお食事の〆とするに相応しい美味しさでした。
◆◇◆後記◆◇◆
横浜・鶴屋町は美味しいものが数々集まるところ。
特に、この「弥平 鶴屋町」さんは新鮮な地魚や天ぷらに自信があり、日本酒の品揃えも豊富です。
横浜駅界隈で、美味しいお刺身やアツアツの天ぷらを肴にヒヤをキュッとやりたくなった時。
鶴屋町の「弥平 鶴屋町」さん、おすすめのお店です!
お試しを!
再訪希望値:★★★ 是非とも行きたい
【みうけんさんおススメの本もどうぞ】
※食べログでは表示されません
★☆食べログもごひいきに願います☆★
弥平 鶴屋町 (居酒屋 / 横浜駅、神奈川駅、反町駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.9