南区中村町といったら、思い出すものは?
3〜4丁目あたりのコリアンタウン(今はもう分からなくなってるかも)。
中村川を埋め尽くしていた水上生活者たちの船。(昭和の終わり頃は沈船だらけだったが、もうない。山手の水上学園に名残を残す)
犬を飼っていて、いつも日の丸の旗が掲げてあった白龍会のダルマ船(もうない)
ちょいちょい見かける、ドヤ。
そして、朝早くから飲兵衛が集まる埼玉屋食堂です。
このお店もずいぶん古くから営業されていて、みうけんが物心ついた頃にはここにありました。
当時は朝から屈強なドカチンが集まり、瓶ビールを飲みながらお馬さんの予想をしていた印象です。
この街も高齢化して客層はドカチンからお年寄りに変わりつつあるけれど、それ以外はあまり変わっていない印象です。
この日は珍しく先客はありませんでした。
しかし、いつもの棚には美味しそうな焼き魚やお惣菜がズラリで、ついつい手が出そうになりますね。
店内にあった謎のポスター。
へろちゃんって何? ラッキーズ・プレイスって誰?
そして、通報すると何が起きるというのか。いろいろ謎は尽きません。
◆アジフライ定食(550円)
ヨロシク!
アジフライは豪華にも2枚もやってきます。
相変わらず、お味噌汁をお椀ではなく茶碗に注いでくるスタイルは変わらない。
お味噌汁は、いつもシジミです。
お酒をたくさん飲む人が集まるので、少しでも肝臓をいたわろうという愛なのか。
しっかりと出汁が出ていて、飲むたびにホッコリする味噌汁です。
ご飯はしっかりとテンコ盛り。
個人的にはもう少し少なくてもよいのですが、あると食べてしまう悲しきサガよ。
揚げ物とご飯の相性って素晴らしいですよねぇ。
アジフライは、いつも食べ慣れている味わいでホッとします。
正直、家でいつも食べているやつとそんな変わんないんだけど、このお店で食べると特別美味しく感じるのが不思議。
しっかりと厚みがあり、衣は細かめ。
醤油をたっぷり吸わせて食べると、これだけでご飯が何倍でもイケてしまいますねぇ。
キュウリと野菜のおかずが1品ついてきました。
このお店は、いつ食べても美味しい手作りのおかずがついてきます。
なんだか、まさに「おふくろの味」といった感じで、心があったかくなる一食でした。
◆◇◆後記◆◇◆
店内には日本地図があって、出身地に丸をしてね! というのが貼ってあります。
日本中のいろいろな所に赤丸がしてあって、いろんな地方から出て来た労働者を受け入れてきた、横浜らしい光景ですね。
これで少しでも望郷の念を持った人がいただろうかと、ちょっとだけ感慨深い朝ごはんとなりました。
お試しを!
再訪希望値:★★★ 是非とも行きたい
【みうけんさんおススメの本もどうぞ】
※食べログでは表示されません
★☆食べログもごひいきに願います☆★
埼玉屋食堂 (食堂 / 阪東橋駅、伊勢佐木長者町駅、黄金町駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5