みうけんのヨコハマ原付紀行

愛車はヤマハのシグナスX。原付またいで、見たり聞いたり食べ歩いたり。風にまかせてただひたすらに、ふるさと横浜とその近辺を巡ります。※現在アップしている「歴史と民話とツーリング」の記事は緊急事態宣言発令前に取材したものです。

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【食べログ初クチコミ】中区伊勢佐木町・伊勢佐木モールの「大东北 千里香」で肥牛米线

 

暑い夏でも、寒い冬でも、食べるだけで体が元気になっていくような「辛い食べ物」。

 

特に横浜市には本格的な中華料理を出す店が多くあり、スッキリとした旨味の牛骨スープに容赦なくブチ込まれる麻辣(花椒のしびれと唐辛子の辛さ)は、もはや横浜激辛界の風物詩とも言える存在です。

 

横浜中華街を擁する横浜市民の中では、誰もが慣れ親しんだ「町中華」と呼ばれるジャンルに飽き足らず、より本格的な中華料理を出す「ガチ中華」も一定の支持を受けるほど。

 

そんな辛いもの好きな横浜市民の皆さんに送る本日の「ガチ中華」は、伊勢佐木モールの一角にある「大東北 千里香」さんです。

 

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この位置ではかつて、関内界隈で「ガチ中華」の草分け的な存在である「華隆餐館」さんの系列店、「寅騰」さんが営まれていたところ。

 

「大東北 千里香」さんは、今や多国籍商店街となった横浜橋通商店街で営業されていましたが、この度こちらに移転されてきたそうです。

 

店内はカウンターが6卓、4人がけテーブル4卓(3卓の時もあり)ありますが、お昼をすぎる頃には中国人のお客さんですぐに一杯になりました。


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メニューは・・・これ、普通の人には読めないのではないか?

 

日本語のメニューは徐々に準備されていく予定だそうです。

 

みうけんは中国語は少しかじったので、ある程度の内容はわかりますが・・・日本にありながら日本人に媚びない、それが「ガチ中華」の真骨頂!

 

定食(品切れ)、麺類、過橋米線(後述)、ピリ辛おかず、辛い味付けの鴨料理、辛くない煮付け、点心とそろっています。


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◆肥牛米線(1480円)

 

「过桥米线」(過橋米線=橋を渡る米線)のひとつ、肥牛米線。

 

肥牛とは「脂身の多い牛」という意味になります。

 

米線は、中国の雲南省で愛されるライスヌードル。

 

手では触れないほどアッツアツな土鍋の中で、グツグツと煮えたぎった状態で供される、これぞ「橋を渡る米線」のあるべき姿!

 

ところで、なぜに「橋を渡る米線」なのでしょうか?

 

むかしむかし、中国には科挙(かきょ)という役人の登用試験がありました。

 

この試験に合格するのはかなり狭き門で、この試験に合格するために一生を勉学に捧げた人がたくさんいたそうです。

 

その代わり、合格してしまえば一族みなが豊かに暮らせるという、庶民の憧れの存在でした。

 

そのころ、ある書生が湖に浮かぶ離れ小島に篭って科挙の勉強に打ち込んでいた時、料理が冷めてしまわないようにと妻が熱々のスープに具材と麺を入れ、橋を渡って小島まで届けました。

 

書生は「これは美味しい」と喜んで食べ、それから妻はたびたびその料理を差し入れるようになり、書生は見事に試験に合格したという事が由来になっている、と言われています。

 

こちらの米線も、その言い伝えに従って熱々の土鍋に入って、煮えたぎってやってきました。


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まずは、あっつあつのスープから頂きましょう。熱いので火傷には注意ですよ!

 

スープはクリアなアッサリ味ですが、牛骨を感じる、しっかりとした動物系の出汁が効いています。

 

その後には、ガッツーンと響いてくる麻(マー:花椒のしびれ)と、辣(ラー:唐辛子の辛み)。

 

コク、麻、辣がそれぞれバランスをとりながら主張しており、暑い夏にも寒い冬にも実にスカッとする美味しさですねぇ。

 

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麺は、パスタのように断面が丸い米の麺。

 

性質上、コシはあまりないのですがモッチリとした食感は米線ならでは。

 

この米線はもともと中国の南西部、雲南省の名物で、お米がふんだんに採れる同地では定番の麺料理だそうです。

 

スープとの馴染みもよく、量もしっかり入っていて食べ応えはあるのにヘルシーとは、嬉しいことですねぇ。


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熱々なのは嬉しいですが、みうけんは猫舌です。

 

食べるのに四苦八苦していたら、スタッフさんが「コレドウゾ」と小皿をくださいました。

 

まさに鍋料理を食べているようになりましたが、これは親切!


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具材は種類も量も豊富です。

 

たっぷりの牛肉・細切りの干し豆腐・たっぷりの青菜やキクラゲ、そしてウズラの玉子。

 

特に「肥牛」(脂身たっぷりの牛肉)なので、コクも甘味もあって美味しいし、お肉もたっぷり入っています。

 

ちなみに赤身肉が中心の場合は、「痩牛」と呼ばれているのが漢字の面白いところですよね。


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こだわりを感じるつみれは、黒と白の2色が入っています。

 

青魚の素朴で濃厚な味わいを感じる黒、白身魚の上品な旨味とむっちり感を感じる白。

 

どちらも、このウマカラなスープとの相性は抜群でした。


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◆◇◆後記◆◇◆

 

この過橋米線は、きちんと基本にのっとったアッツアツ・グッツグツな小鍋料理。

 

肉も野菜もたっぷり入り、パンチ力のあるスープに優しげな米線がたっぷり入って食べ応えは充分です。

 

暑い季節でも、寒い季節でも、これを食べれば心身が芯から元気になれる気がします。

 

お客さんがみんな中国人で、日本人はみうけんだけでしたが、これだけ中華料理屋さんがたくさんある街で満席になっているのは実力を示しているなぁと思います。

 

本格中華をこよなく愛するみなさん。

 

伊勢佐木モールの「大東北 千里香」さん、オススメです!

 

 

 

 

再訪希望値:★★★ 是非とも行きたい

 

 

【みうけんさんおススメの本もどうぞ】

※食べログでは表示されません

 

★☆食べログもごひいきに願います☆★

 

大东北 千里香中華料理 / 伊勢佐木長者町駅関内駅日ノ出町駅
昼総合点★★★★ 4.0

 

 

 

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