中国にあるものを除いては、世界最大級と言われているチャイナタウン。
それが横浜中華街です。
その横浜中華街ではいろいろな中華料理がいただけますが、その種類はさまざま。
麺類、ごはん類、点心といったジャンルもあれば、四川料理・北京料理・広東料理といったジャンルもあり、すべての料理は中国人ですら覚えきれないほど。
その中でも、特に海鮮系が得意な銘店があるので紹介したいと思います。
それは、中華街の中心部から少し外れたところにある、「華錦飯店」さん。
なんと、お隣は系列の魚屋さん。
海鮮の仕入れは直接このお店からとあって、その鮮度も折り紙つきですよね。
なるほど、魚屋さんが直営する中華料理屋さんだけありますね。
外の見本ですら、海鮮を多用した美味しそうで華やかなお料理がズラリ!
店内は広々としており、明るい照明の中に静かな中国歌謡のBGMで、実に居心地の良い空間です。
この日は平日のお昼後とあって空いていましたが、いつもお客さんが絶えない人気店だそうです。
大人数で取り分ける大皿料理ももちろんありますが、お得なランチセットもあります。
やはり目を引くのは、海鮮を前面に出したメニュー。
どのメニューも魅力的ではありますが、せっかくここまで来たのですから海鮮のメニューを頂きたいと思います。
◆海鮮八宝菜(800円)
よろしくお願いします!
炒められていく海鮮の良い香りを乗せて、具材を手際よく炒めるシャーッという軽快な効果音で、期待値もどんどん高まっていきますね。
注文してから、ものの5分くらい。
実に手際よく、盛り付けも美しく到着いたしました。
さっそく海鮮八宝菜! ・・・という気持ちをおさえて、まずはスープから。
玉子と豆腐が具材のスープで、わずかながらトロミを感じます。
火傷に注意しながらズズッと頂くと、なんともホッコリする出汁の味わい。
具材の食感も優しくて、全身が優しくてあったかいトロミに包まれていくようです。
そして、いよいよ海鮮八宝菜へ!
見ての通り、海鮮がゴロゴロ入っています。
エビなども入っていますが、特筆すべきはたっぷりの小柱。
小柱はアオヤギなどの比較的大きめな二枚貝の貝柱。
むっちりとした食感、きめ細かい肉質はホタテの貝柱よりも力強いと思います。
さらに、その身からたっぷりとあふれる旨味は特筆すべきものがあるなぁと感じます。
他に、海鮮と言ったらコレ!なエビや、飾り切りが美しいイカもたっぷり。
野菜もいろいろな種類が入っていて、パッと見ただけでも白菜・ほうれん草・にんじん・フクロタケ・キクラゲと色とりどり、栄養もたっぷりです。
海鮮はむっちりプリプリ、野菜はシャキシャキで絶妙な炒め加減。
優しくも力強い、塩ベースの海鮮出汁がとても味わい深いのが嬉しいところです。
ご飯は、お茶碗にしっかりと一杯。
八宝菜のボリュームがすごいので、ご飯もどんどん進みます。
海鮮八宝菜をひと通り食べて、お皿に残った汁までが美味しい。
海鮮と野菜の出汁がしっかり出ていて、この汁の中に麺を入れて食べたら絶対に美味しいだろうなと思うと、残すのが実に惜しかったです。
付け合わせに、トロッと軟らかい食感のザーサイ。
さらに、デザートに杏仁豆腐がついてきます。
杏仁豆腐は、しっかりと杏仁の風味を感じるもの。
フルフルで優しい食感の中にスッキリとした甘さがたまらない、最高の〆となりました。
◆◇◆後記◆◇◆
醤油や豆板醤を多用した、しっかりとした味付けのお料理もいいですが、こちらの海鮮八宝菜はまさに「素材の味」。
プリプリの海鮮と、たっぷりのお野菜の出汁と塩だけで味付けされたような素朴な美味しさが、またいいのです。
たっぷりの海鮮と野菜がこれでもかと入り、スープとご飯、小鉢とデザートまで付いてきてこの価格は実に破格だと思います。
横浜中華街という所は2つの顔があり、特別な日の会食や観光地として訪れる「非日常」の顔と、近くに住む方や働く方が普段使いしている「日常」の顔、2つの顔を併せ持っています。
こちら「華錦飯店」さんはどちらの利用にもオススメなお店で、豪華絢爛な逸品料理から日常のランチセットまで、幅広いラインナップなのも魅力。
海鮮の美味しさをふんだんに活かしたお料理が得意な「華錦飯店」さんは、普段使いから特別な日の利用まで、どのような利用シーンにもオススメできるお店です。
お試しを!
再訪希望値:★★★ 是非とも行きたい
【みうけんさんおススメの本もどうぞ】
※食べログでは表示されません
★☆食べログもごひいきに願います☆★
華錦飯店 (中華料理 / 元町・中華街駅、石川町駅、日本大通り駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0