日本食は世界的にもヘルシーなお料理として知られていますが、なんといってもヘルシーな主食と言えそうなのが「蕎麦」(そば)。
蕎麦の歴史は実に古く、奈良時代にはすでに作物として栽培されていたことが文献上に残され、縄文時代の遺跡などからもその痕跡が発見されているのだとか。
家族円満を願う「年越し蕎麦」の習慣、中華そばや沖縄そばにまで「そば」という名前をつける親しみやすさ、高級店から立ち食い蕎麦、果てはカップ麺になるなど、広く日本人の生活に浸透しています。
今回紹介するのは、鎌倉に程近い横浜市栄区。
上郷の里にあり、地域の方々から根強く愛されている「真庵」さんです。
蕎麦メニューもしっかりありながら、セットメニューも充実。
セットメニューがこれだけ充実していれば、「お蕎麦だけじゃ足りないよ!」という食べ盛りさんも安心ですね。
店内はカウンターが4席、テーブル席はたくさんあって広々としています。
今まで多くのお客さんを迎えてきたのでしょう、年季が入った内装ではありますが、お掃除が行き届いていて清潔感が高いのは好印象ですよね。
ニコニコとしたスタッフさんがお水とおしぼり、メニューを持ってきてくださりましたが、もう食べたいものは事前に決まっていました。
◆もり(700円)
お願いいたします!!
なんといっても、お蕎麦の美味しさをダイレクトに感じられるのが、「もり」だと思います。
水を飲みつつスマホを見て眺めていると、なんとドドンと登場。
「もりそば」だけでは足りないよ!
そうおっしゃる方も、お腹いっぱい食べられること請け合い。
たっぷりと乗せられた麺は更科タイプ。
外の殻を完全に取り去り、蕎麦の実の内側だけを粉にした美しく上品なお蕎麦です。
まずは何もつけずに、そのまま麺だけを頂いてみました!
シャクシャクな食感が良く、スッキリとした蕎麦の香りが芳しいですねぇ。
麺には実にコシがあり、清水でキュッと締められているので歯ごたえも良いです。
栄区は横浜市のほうでも完全に南端の方ではありますが、住宅街の中にひっそりと佇むお蕎麦屋さんって実力が高いお店が多いなぁと思います。
めんつゆはしっかりと鰹が効いた、いかにも関東のめんつゆ。
キュッと冷えて引き締まった蕎麦の食感に、濃厚な出汁と塩気を加えてくれて唯一無二の組み合わせです。
やはり、この麺にはこのそばつゆ。
夏に涼しい、スッキリとしたお食事が楽しめますねぇ。
他のお客さんのを見ても全体的にボリュームがあります。
個人的にはこの「もりそば」でお腹いっぱいになりますが、天丼なども美味しそう!
その代わりに蕎麦湯を頂きました。
血圧を気にして、お水のコップに蕎麦湯だけを入れて頂きましたが、蕎麦の味わいが柔らかく香っていて美味しかったです。
◆◇◆後記◆◇◆
このお店のウリは、ラー油を効かせたつゆでいただく「ブラックシリーズ」。
通常のおそばとはまた違った太くてコシのある麺に、ゴマとラー油を効かせた甘辛のつゆでいただくものだそうで、こちらも気になります。
横浜の中心部からは離れますが、そういう所にこそおいしいお店がある。
栄区上郷町の「真庵」さん、お近くにお出かけの機会があればぜひともお試しになられてはいかがでしょうか。
お試しを!
再訪希望値:★★☆ 機会があれば
【みうけんさんおススメの本もどうぞ】
※食べログでは表示されません
★☆食べログもごひいきに願います☆★
真庵 (そば(蕎麦) / 港南台駅、洋光台駅、本郷台駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0