ある夏の盛りの日、神奈川県の西の果て、南足柄市にやってきました!!
お目当てとするのは、矢倉沢の奥、金太郎伝説が残るあたりです。
ここにある「ソトソトデイズ」というキャンプ場に、自然を求めてやってきたのです。
と、いっても止まったのはバンガローですけどね。
このキャンプ場は、親子連れが多くきていました。
それだけ、小さな子を連れて来やすいということでしょう。
人気のある隠れ家的なキャンプ場のようです。
そこから少し歩くと、こんなところにも金太郎スポットが!!
◆◇◆金太郎の力水◆◇◆
「夕日の滝で産湯を使ったといわれている元気な金太郎にちなみ、この水を金太郎の力水と名付けました」
こちらは、どうやら後付けのようです。
実際は、かけひからチョロチョロ水が出ているだけで、名所とするにはあまりにも素っ気ない・・・
まぁ、ここは軽く流すとして!!
そのもう少し山奥に、立派な滝があります。
◆◇◆夕日の滝◆◇◆
案内看板によると、この滝は標高約500メートルの地点にあるそうです。
金時山の斜面に端を発し、酒匂川へと流れてゆく「内川」の上流にかかる滝で、高さ23メートル、幅5メートルの規模を誇る、垂直に落ちる滝だそうです。
その周囲は、スギ、ケヤキ、ナラなどの林に囲まれています。
箱根古期外輪山の堅い火山岩と、泥岩と礫岩から成る軟らかい地層が接する断層にあり、内川からの流水により軟らかい地層がしだいに削られてゆき、滝ができたと考えられているそうです。
夕日に映えるその美しい姿から滝の名称が付けられた、というのが定説ですが、一説には勇ましく水煙をあげ、男性的なところから雄飛の滝と呼ばれた事もあったそうです。
また、平安時代中期の武将であった源頼光の家臣の四天王の一人、坂田金時(金太郎)が近くの地蔵堂で生まれたさい、産湯にはこの滝の水が使われたといわれています。
この近くには、「金太郎の生家跡」や、金太郎が遊んだとされる「かぶと石」、「たいこ石」などが残されているので、また日を改めて見学に行きたいと思います。
◆◇◆不動堂◆◇◆
すぐ脇に、不動堂がありました。
不動明王と滝はつきものですが、こんなところにも。
素朴なお堂ですが、多くの信者がいるのか綺麗に手入れされています。
お供え物もたくさんありました。
いつも思うのですが、ほんらい仏教ではお酒はご法度なんですが・・・
仏像にお酒をお供えするのは、いいのか悪いのか・・・
こんなところにも、滝のマイナスイオンがよく伝わってきます。
夕日の滝、というとよくありがちな・・・昭和の時代に観光名所が作りたくて、無理矢理つけたような感じが満載の名前ですが、滝は一見の価値がある見事なものでした。
歴史の史料によれば、金太郎=のちの坂田金時は、天暦10年(956年)5月に生まれたとされています。
山姥の子、という俗説がありますが、実際は彫物師の娘であった八重桐(やえぎり)が京にのぼった時、宮中に仕えていた坂田蔵人(くらんど)の子を身籠もり、故郷に帰って産んだ子とされています。
この夕日の滝で産湯を浴びた金太郎は、母親の手で育てられ、足柄山で熊と相撲をとり、母に孝行する元気で優しい子供に育ったといわれています。
その後は武士となり各地を転戦しながら活躍しますが、55歳の時に現在の岡山県で熱病にかかり、この世を去ったと言われています。
いま、見上げるばかりの夕日の滝の下にたち、水しぶきを全身に浴びる時、1000年以上の昔の豪傑がこの地で産声をあげ、豪傑となって活躍していった勇姿が目に浮かぶようで、感慨もひとしおです。
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