ここに来たのは3ヶ月ぶりでしょうか。
横浜屈指のアダルティでデンジャラスな街、泣く子も黙る福富町。
そんな福富町に、もう10年以上もある中国東北料理のお店です。
最初こそ延辺朝鮮族料理の店として名を馳せていましたよね。
あれから月日は流れて、もうすっかり東北料理として定着したようです。
いつもは中国人のお客さんで賑わい、店内もモクモクスモーキー。
しかし、今日は他にお客さんがいなくて空気が清浄なので快適です。
料理の香りが席まで漂ってくるなんて、なんてスバラしい演出なのだろう!!
そして、いつもの突き出し3種。
今回はキムチではなくタクアンでした。
てなわけで、色々と注文したうちから
「夫妻肺片」(牛肉豚タンハチノスの和え:880円)
これは、パクチーが好きならば必ず「パクチー入れて!!」と言わないとね。
勝手にパクチー無しにされます。
「日本人はパクチー嫌いな人が多いから」という理由ですが、一言聞いてくれよな。
それにしても、この絶妙に甘すっぱいタレよ。
このタレが並々と入った中に、プリプリの牛のホルモンが入ってるのよね。
これがいつ食べても絶品。
粗く刻まれたピーナッツも良い味を出しているなぁと思います。
「羊肉串」(羊肉の串焼き:130円)
盐味(塩味)が2本、延边风味(延辺風味:クミンなどのスパイシーな風味)が2本。
これは、クミン・唐辛子・ごまの盛り合わせスパイスと共に供されるので、お好みで。
羊肉独特の風味が生きていて、もちろんそのままでも充分美味しいです。
このスパイス盛り合わせは色々と使えるので、最後までとっておきましょう。
「香辣虾」(海老の香辛料仕立て:1080円)
これはタダでさえ紅い海老を、さらに真っ赤なソースに絡めた刺激的な逸品。
海老の頭はジャクジャク、海老の身はブリブリ。
これは、かなり食べ応えがあるなぁ!!
味付けも麻辣とはまた違った「香辣」ですからね。
口に含むごとに感じる香ばしさとスパイシーさはお酒が進みます。
「土豆牛肉盖饭」(牛サーロインとジャガイモ飯:1080円)
これは、辛いものが苦手な方にも食べやすい逸品でしょう。
甘いタレをからめた牛肉とジャガイモ、その他の野菜たち。
しっかり出された野菜のダシと、中国醤油を絡めた奥深い甘さ。
モギュモギュな牛肉、ホックホックなジャガイモ。
ジャキジャキなチンゲンサイとプリッとしたニンジン。
個人的に、特にジャガイモが大好きなので、これは実に嬉しいな!!
ごはんの量もしっかりあって、これだけで立派に一食まかなえます。
「酸菜蒸饺子」(豚肉と漬け白菜餃子:8個650円)
このお店に来たら、手作りの蒸し餃子は外せないよ!!
手作りのモチモチな皮に、酸菜をたっぷり仕込んだサッパリしたアン。
これは、添付されてくる餃子のタレももちろん美味しい。
しかし、前述の羊肉串のスパイスを付けて口に放り込むのも乙なもの。
あら熱が取れたら丸ごと口に入れ、ほとばしる肉汁と共に堪能する。
これぞ、本当に美味しい餃子の食べ方だと思いますよ。
「清炖牛尾汤麺」(塩煮込牛テール湯麺:1080円)
これは必ず注文しています。
読んで字のごとく、牛テールをじっくり煮込んでとったスープのラーメンです。
このラーメンのスープは、とにかく牛肉のコクが素晴らしい。
余計なものは一切入れず、しかしてじっくりと丁寧に煮出したコク。
優しくもあり、ガッツリとくる味わいでもあり。
これぞ本当に美味しいラーメンだなといつも思います。
これは韓国料理であるコムタンに、麺とパクチーを入れたようなラーメンですね。
コムタン自体、元は満州地方の郷土料理だそうですからね。
これは〆にふさわしい逸品ですよ。
このお店は少々値は張りますが、それだけの価値を見出せるお店です。
これだけ食べて、飲み物飲んで合計8000円でした。
4人で行ったので、1人あたま2000円と考えればそんなにバカ高くもないのかな。
久々に美味しい中華を食べた満足感を胸に、夜の横浜の街へと帰っていったのでした。
再訪希望値:★★★ 是非とも行きたい
【みうけんさんおススメの本もどうぞ】
★☆食べログもごひいきに願います☆★
青香延 (中華料理 / 日ノ出町駅、桜木町駅、関内駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.7