久々の渋谷です。
タワレコに行ったんですが、せっかく渋谷まで行くんだから美味しいの食べて帰ろうよという奥さんの命が降りました。
さっそくアレコレと検索したところ、このお店のお肉の写真が美味しそうだったし口コミの評判もよかったので、事前に電話で予約しておきました。
いやぁ、このお店は評価が高いこともあってか、平日だというのに後から後から人がやってきますね。
お店の選択肢が多いこの渋谷のなかで、実に人気が高い実力店なんだなぁと思います。
さて、今回いただくのは「カウンター限定 飲み放題120分付き 店長おまかせコース」(5000円)のコースです。
メニューを見た感じと、さらにドリンクも飲み放題とあってはかなりお得感のありそうなコースだったんですね。
カウンター限定ってのもいいんですねぇ。
久々に、奥さんと肩を突き合わせて飲みました。
好きな女の子とロマンスあふれるデートを考えてる諸君!!
デートは彼女との距離感も近くて、ドキドキするカウンターもいいもんですよ。
さて、ニコニコ顔の店員さんが運んでくださったのは、まずは「前菜3種」。
キムチ・豆もやしのナムル・梅干しのキムチです。
みうけんは韓国に50回以上行き、それはそれはいろんなキムチを食べて来ました。
その中でも、ここのキムチは割とあっさりとした浅漬けで、誰にでも食べやすい味だと思います。
また、豆もやしのナムルは、優しいもやしの風味と豆の食感の中に、後からごま油とニンニクがガツンと効いてきます。
そして、特筆すべきは梅干しのキムチですね。
これは初めて食べたけれど、蜂蜜の効いた甘めの梅干しがピリ辛に仕上げられ、さらに上に乗せられた大葉のせん切りが爽やかな香りが立っているので、食欲も倍増するのよ!!
続いては、「刺身盛2種」ということで、なんと牛肉の刺身がやってきました。
んまぁ、美しい・・・
久しく生のお肉を食べていなかったので、こんなもん見たら心が躍っちゃうじゃないの!!
赤身のハツは、いわゆる心臓の部分。
噛むごとに肉の旨味をしっかりと感じるコリコリな食感よ。
あらかじめ、酢と醤油と・・・おろしたまねぎ? を感じるタレに漬け込んであるので、そのままでもしっかり美味しいです。
また、センマイは淡白な味わいにコリコリっとした歯応えが抜群で、酢味噌との相性もバッチリです。
続いて、「神戸ビーフ炙り握り」なる寿司。
このサイズ感がいいですよね。
ご飯からはみ出したお肉と、頂きを飾る金箔の美しさに、思わず2人で「おぉう」と声をあげちゃいました。
下味がついているのでそのままでも充分おいしく頂けます。
肝心のお味は、肉が激やわらか!!
脂が甘くて、お口の中でしっかりとトロけちゃうの!!
なんだかね、美味しい牛肉の良いところを余すところなく、全て凝縮したようなお寿司です。
ここまで来て、いよいよ焼き肉です。
卓上のガスコンロにバチン!! と火が入ったかと思うと、まず頂くのは「焼肉7種盛り」のうち「塩焼肉3種」(ともさん・タン・フィレ)です。
これまた・・・こんな洗練された盛り付けされちゃってさ。
奥さんのテンションが上がっちゃって、ぜんぜん撮影タイムが終わらないっつーの!!
さて、このお肉は塩だれということで、添えられてきたレモンの汁が相性良いと言うことです。
フィレは、見ての通りの赤身なんですが、本当に美味しいお肉は赤身も美味しいのです。
このお店の赤身も、噛むごとに肉の旨味が溢れ出すので、「肉くってるぞぉぉぉぉ!!」って野生の時代に戻った気分になれちゃうから罪よね。
「ともさん」は、牛のモモの部分。
噛むごとに柔らかで、脂がジュワジュワ出てきます。
肉って・・・こんなにジューシーだったのね。
タンは個人的に大好きな部位。
いつも食べているタンに比べ、なんてブ厚いんでしょう。
肉は柔らかくてサクサクと噛み切れ、程よくプリコリなのがたまらないですね。
続いては、「たれ焼肉3種」(旨さがり・かいのみ・ササミ)です。
旨さがりも赤身なんですが、しっかりとタレに漬け込んであり、焼いてから再度タレに漬けなくても充分おいしくいただけます。
むしろ、このままで赤身の旨味を堪能した方が良いのかもね。
カイノミは、これもまたブ厚みがしっかり!!
それでいて、ギュムっと柔らかな噛み心地。
脂身の甘さと、赤身の旨味の対比が良く、バランスよく味わうことができます。
こちらもタレがしっかりと染みており、この奥深い脂と赤身の旨味が心に沁みるなぁ、と自然と目が細まりますよ。
そして、ササミってちょっと意外でした。
ササミっていうから、鶏のササミのように脂肪分がないのかと思いきや、こちらもしっかりと霜降りです。
むしろ、脂の甘みがいちばん前面に出ていて、これこそ食べ応えのあるお肉なんじゃないかなと思います。
「旨辛焼肉1種」は、 旨辛ミノという部分で、これに関しては1人2切れです。
ミノは牛に4つあるうちの第一胃。むかし、食品関係の学校に行ってた時に習ったのを思い出しましたが、コリコリとした食感とあふれる旨味が美味しい、ホルモンにしては高級な部位です。
や〜、切れ目が丁寧に入れられていて手間がかかってるね!!
よく焼いて食べてみると、噛めば噛むほどあふれる旨味に、後からくるピリ辛がたまりません。
旨味がとめどもなくにじみ出てくるのでいつまでも噛んでいられるし、これは強制的にお酒やご飯がススンでしまう、パンチ力のある逸品です。
〆に頂くのは、 「ビビンバ」と「本日のスープ」です。
スープは具だくさん!!
ビビンバも具だくさん!!
野菜がしっかりとれるのも嬉しいですねえ。
鶏ガラスープが効いた味に、フワフワな溶き玉子とバシッと効いたゴマ油が良いアクセントになっています。
具材も、にんじん・大根・椎茸・ねぎ・ごま・ニラといった豪華なもの。
ビビンバはお茶碗サイズですが、しっかりとした量があります。
具材はホウレン草・もやし・ゼンマイ・紅白なますですね。
みうけんも自宅でたまに石焼ビビンバを作りますが、ビビンバってけっこう手間のかかる料理なんですよね。
それなのに、こうして豪勢な焼肉の〆として豪勢なビビンバを頂けるというのは、実に贅沢でありがたいことです。
このビビンバは、コチュジャンと一緒によく混ぜて食べるのがコツですが、コチュジャンもほどよい辛さで、焼き肉で脂っこくなった口を清めてくれるので、〆にふさわしい逸品だと思います。
デザートに抹茶のアイス。
や〜、抹茶が濃い!! これはきっと高いアイスなんだろうな。
適度にジェラートジェラートして、ちょっとシャキシャキだった食感が口の中でほどけていくたびに、元気な笑顔になれるアイスです。
総じて、このコースは見た目の楽しさもあり、食べる楽しさもあり。
そして、あえてカウンターというところが、お互いの中を深める推しのポイントだと思います。
極め付けは、いろんな部位をしっかりと頂けるコスパの良さよ。
店員さんも常に笑顔を絶やさない穏やかな接客だし、お店の雰囲気も良くて、これは渋谷の隠れた銘店だなぁと思います。
このお店は、またわざわざ電車に乗ってでも再訪したいお店だなぁ、と歓びの余韻を噛み締めながら帰途についたのでした。
備忘録としてメニュー写真を載せておきます。
再訪希望値:★★★ 是非とも行きたい
【みうけんさんおススメの本もどうぞ】
★☆食べログもごひいきに願います☆★