みうけんのヨコハマ原付紀行

愛車はヤマハのシグナスX。原付またいで、見たり聞いたり食べ歩いたり。風にまかせてただひたすらに、ふるさと横浜とその近辺を巡ります。※現在アップしている「歴史と民話とツーリング」の記事は緊急事態宣言発令前に取材したものです。

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2015年(平成27年)韓国映画「コインロッカーの女」

今日の映画です。

今回見るのは、2015年(平成27年)公開の韓国映画、「コインロッカーの女」(原題:차이나타운)です。

 

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www.youtube.com

 

 

この映画の原題となっている「차이나타운」とは、チャイナタウンと発音しますが、意味もそのまんま中華街という意味です。

 

日本では、東京の近くの横浜市に日本最大と言われている中華街がありますが、韓国でも首都ソウル市のすぐ近くの港町、仁川市(インチョン市)というところにチャイナタウンがあり、今回の映画はその仁川チャイナタウンが舞台となっています。

 

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ある日、ある路上生活者がコインロッカーの中からヘソの尾がついたままの捨て子を見つけます。

その捨て子は10番のコインロッカーから出てきたことからイリョン(キム・ゴウン)と名付けられます。

 

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韓国語で1はイル、0はヨン(北ではリョン)と発音しますが、つながってイリョンです。

 

この浮浪児は刑事に保護されますが、この刑事がタダの刑事ではなかったのです。

 

その頃、チャイナタウンには高利貸しとして恐れられた女帝、「母さん」と呼ばれるマ・ウヒ(キム・ヘス)がいました。

刑事は、この「母さん」の「息子」で、保護すべきイリョンを「母さん」に差し出したのです。

 

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この女は国中から子供を集めては物乞いをさせ、しだいに高利貸しに手を染め、返済できなくなったものからは指でも角膜でも内臓でも容赦なく取り立てるという恐ろしい人物で、この「母さん」のもと、イリョンは物乞いをしながら「母さん」の右腕へと成長していきます。

 

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この高利貸しによって利用された子供たちも女帝を「母さん」と呼びながら成長し、裏社会に通じるもの、刑事として振る舞うもの、独立してオデン屋を営むものまでさまざまです。

 

そのうち、イリョンは高利貸しの容赦ない取り立ての最中、債務者の息子である料理人、ソッキョン(パク・ボゴム)に好意を寄せるようになります。

 

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冷徹無比な借金取り立てマシーンであり、人命を奪い、その遺体を残忍な方法で処分することもいとわない一味の一人として生きてきた女が次第に「ふつうの女の子」へと変わっていこうとする中、ソッキョンの父親が夜逃げ。

 

高利貸しの一味は、ソッキョンを捕らえて殺害し、臓器売買によって借金のカタとしようとしますが、イリョンによってそのことを知ったソッキョンは、イリョンの手をとり逃亡を試みます。

 

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しかし、すぐにマンションの地下駐車場で2人は追い詰められてしまうのです。

この後の2人の運命はどうなるのか。

まさにハラハラさせられる映画です。 

 

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この映画のストーリー展開は実に迫力があるもので、終始観客を退屈させません。

しかし、これは平和な日本人にとってはとうてい信じられない話、まるで怖いおとぎ話のようにも見えてしまう映画かもしれません。

 

韓国の街を歩いていると、人探しの広告を見ることがあります。

痴呆症の老人や知的障害を持つ家族を探すものが多いですが、中には借金を抱えて逃亡した者を探す広告、さらに児童の失踪者を探す広告があったりします。

 

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(保健福祉部サイトより)

 

その数は1人や2人ではなく、幼児の顔写真と名前がズラリと並んでいることも珍しくはありません。

 

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(聯合ニュースより)

 

日本でも毎年、何万人という方々が行方不明になっているそうですが、この狭い日本で、そしてもっと狭い韓国で、彼らはどこへ行ってしまうのでしょう。

 

実に不思議に感じることではありますが、その答えの片鱗がこの映画に出てきているのだとすれば、これは実に恐ろしいことです。

 

実際に、韓国の地下鉄の車内では物乞いの姿を見ることは珍しくありません。

 

中には幼児の物乞いも見かけることがあり、彼ら彼女らはこの映画に出てくるような汚い格好で物乞いをしていることもありますが、誰も気にもとめていない日常の光景なのです。

 

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以前、韓国人の彼女と付き合っていた時も、足がない物乞いを見た時がありました。

「交通事故にでもあったのかな、かわいそうに」と言ったら、「ああいう人たちは借金が返せなくなって足とか指をとられちゃった人が多いよ」と当たり前のように言っていて、なかなか衝撃を受けた記憶があります。

 

韓国では日常の光景なんでしょうかねぇ。

しかし、その反面で地下駐車場で人を殺害するシーンがあったりします。

しかし、いまどきどこに行ってもCCTVと呼ばれるような、どこでも防犯カメラで撮影されている現代韓国社会において、いちばん防犯カメラが設置されているマンションの地下駐車場なんぞで、あんなに堂々を殺人ができるもんかな?とツッコんでみたくなる映画でもあります。

 

この映画は、スリラー好きな方には絶対オススメしたい映画ですが、韓国で18禁となっているように血を見る映画なので、心臓が弱い方は注意が必要です。

 

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そして、先ほども書いたような韓国社会が抱える失踪者の問題や、借金での人探しというものがあるんだな、ということを念頭に置いてから観ていただけると、よりいっそう理解が深まると思います。

 

 
 

 

 

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