みうけんのヨコハマ原付紀行

愛車はヤマハのシグナスX。原付またいで、見たり聞いたり食べ歩いたり。風にまかせてただひたすらに、ふるさと横浜とその近辺を巡ります。※現在アップしている「歴史と民話とツーリング」の記事は緊急事態宣言発令前に取材したものです。

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国の発展を信じ 山中に殉職した自衛隊員の碑(相模原市)

相模原市の藤野津久井線という道は、相模原市の牧野の里から青野原に至る道です。

一部は幅員が2メートルしかない区間もあるものの、比較的道幅が広い区間も多く、その風光明媚な山並みを縫うようにして行程は原付で走っていてもとても楽しい道です。

  

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途中、峠のところにある2メートル幅の門。

路肩の地盤があまり強くなさそうな道なので、大型車が通れないようにしているのでしょうか。

   

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この道は走っていると、路傍に小さな石碑が建てられているのを見つけました。

どうも気になってUターンしてじっくり見てみると、そこには柱状節理の石柱に「故 林茂男陸士長 殉職之碑」と陰刻された石碑のみがポツンと建てられています。

   

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その裏面には、

 

林茂男陸士長

昭和40年3月1日午後2時50分陸上自衛隊第107施設大隊津久井作業隊の一員として法面整備作業の事故によりこの地点にて殉職

享年二十歳 昭和四十年三月一日

 

と陰刻されているのです。

 

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また、ここから少し北側に向かうところの路肩に「建児の華道」という、第102施設設大隊第二中隊の作業記念碑が残されています。

 

もはや訪れる人もいないのでしょう、路傍の茂みの中にひっそりと隠れるようにしてある記念碑はすっかり苔むして、よく目を凝らさなければその存在に気づくことすらままならないありさまです。

  

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また、「防人練磨の道」というものもあります。

こちらは「第1使節団第317地区施設隊」の陰刻がありました。

旧軍でいうところの工兵連隊である施設隊は、道路の建設や架橋などを専門とする部隊で、災害時には交通を確保し、また一度戦争となれば自衛隊を通し、国民を避難させるための道を作る必要不可欠な部隊なのです。

   

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史料によると、この道はもともと悪路で、道幅もずっと細かったといいます。

そこで、昭和40年前後に陸上自衛隊第107施設大隊 津久井作業隊の手によって道路の拡幅が行われました。

  

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当時は、こういった大規模な建設工事に自衛隊の力を借りることも多かったと言われ、今でも時折全国の公共工事自衛隊が参加しています。

東日本大震災の時の自衛隊の活躍ぶりなどは、みなさんも記憶に新しいと思います。

 

この道の工事が行われた昭和40年代初頭はまだベトナム戦争の真っ最中で、全国では学生運動の嵐が吹き荒れた時期でもありました。

 

多くの大学がロックアウトされ、街中にゲバ棒とヘルメットをかぶった学生たちが闊歩したこの時代、人里離れた山奥ではツルハシを持ち、自衛隊のヘルメットをかぶって黙々と道路を作る若者たちがいたことを忘れてはならないと思います。

  

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全国には、このようにして自衛隊の力を借り、時には若い命を賭して完成された道路が多く残されているといいます。

物流の要である道路の建設は当時の日本にはなくてはならないものであり、現代にも続く繁栄の礎ともなりました。

  

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いま、この建設記念碑や慰霊碑が居並ぶ山の中の道で、見上げるような急峻な崖と、はるか下に見下ろす崖の両極端の景色を眺める時、かつてここで国民たちの幸せと繁栄を信じつつ命をかけた若者たちの記憶が俄に思い出され、思わず手を合わせて冥福を祈ったのです。

 

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