いちょう団地に、夜の帳が下りるころ。
泉区屈指のベトナム料理の名店、「タンハー」さんにやって参りました。
いつも裏側の駐車場に車を止めて裏口から入りますが、裏口にしても表口にしても、およそ飲食店の入り口には見えない外観です。
店内は相変わらずの活気です。
15年ほど前は日本人客はあまりいないように感じましたが、最近はインターネットの普及で日本人にも広く知られた存在になってきました。
うちの子らは慣れたものでセルフの冷蔵庫から勝手に缶ジュースを持ってきて開けてます。
会計は後で缶を見せてお会計。
店中に所狭しと並んだベトナム食材やベトナム雑貨に目を引かれつつ、まずは「フォー・ニュウ」(はまぐりのフォー:750円)です。
貝のダシがしっかり効いて、野菜もたっぷり採れて良いね!!
次は「バン・カン・クァー」(生麺入りカニスープ:1000円)。
店長オススメなメニュー。さっすがカニスープというだけあって、一口目から「カニっ!!!!」な味が全面に押し寄せてきます。
カニの身もしっかり入っているなあ!!
麺はバンカンというプルプルした麺というか、うどんというか。
メニュー表にはうどんと書かれていますが、ムニュムニュしたタピオカ麺です。
箸でつまむのが難しいのでスプーンですくって食べる麺。
確かに、ここ以外ではなかなか食べられない食感です。
「ボー・コウ・バイン・ミー」(ベトナム風ビーフシチュー&フランスパン:1000円)は五香粉が効いたベトナムビーフシチューに、フランスパンを浸して食べるもの。
シチューとパンはよく合いますが、こちらのビーフシチューは中国の影響を受けて五香粉を使っているので、中華な味わいです。
具材もしっかりで、牛肉もガッツリ入ってますね。
肉は柔らかくて、噛めば噛むほど味わい深い牛肉の旨味があふれます。
「バン・クォン」(蒸し春巻き:700円)は皮がプルプル!
ひき肉とキクラゲのプリプリコリコリ感もあってなかなか良い感じです。
皮のツヤツヤ加減は、もはや美でもあります。
野菜やベトナムハムも添えられていますから、一緒に食べるもいとをかし。
最後に「バイン・ミー」(600円)です。
豚肉と鶏肉が選べますが、やはり豚肉かなぁ、と。
コンガリ焼かれたフランスパンはアツアツ、カリカリ、フワフワ。
中には旨味が溢れる豚肉と、シャキシャキであっさりする生野菜と、ピリ辛のタレ。
そして、しっかりと香るパクチーが入って深い味わいです。
やはりバインミーなくしてベトナム料理は語れないやね。
食べている間、卵と野菜と塩だけのメニューがあるのが気になりました。
しかも微妙に高い。
後で知り合いのベトナム人夫婦に写真を見せて、これは何? と聞いたら、孵りかけの卵を茹でたものらしいです。
中のヒヨコを塩と野菜をつけて食べると、とても美味しいですよ、とのこと。
なるほど、世界には色々な食べ物があるもんです。
こちらのベトナム料理は、都内で食べるよりも本格的だと思いますね。
何しろ現地にいるようで!!
日本人にはまったく忖度していないところが最高です。
泉区は微妙に遠いですが、車を飛ばしてくる価値はあります。
また定期的においしいベトナム料理を食べに来たいと思います。
再訪希望値:★★★ 是非とも行きたい
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