秋も深まって肌寒くなってきた、ある日のこと。
みうけんさん行きつけの肉のハナマサで、鶏を一羽まるまる買いました。
ブラジル産の冷凍ものなんですが、しっかり解凍してあって使いやすそうだったし安かったので衝動買い。
さて、何に使おうかと思い悩んだ末に韓国料理タッカンマリを作ることにしました。
タッカンマリは韓国語で、닭한마리と書きます。
닭(タッ)はニワトリ、한마리(ハンマリ)は一匹という意味。文字通り、鶏を一羽まるまる煮込んだ韓国の水炊きなのです。
まずは腹で割ったニワトリを鍋に入れる。
韓国ではそのまま入れたりしますが、この方がしっかり鍋に入るし内臓が入っていた内側も洗えます!
にんにく、しょうが、塩。
そして、好きな野菜をぶちこむぶちこむ。
この時はジャガイモ、ニラ、キノコ、長ネギ、白菜、そしてえごまの葉です。
細君はあとで餅を入れてました。それもなかなか乙なもの!!
水をひたひたに入れて、ガスにかけます。
その間にタレを作ります。醤油、水あめ、コチュジャン、ニラ、にんにく、ごま、酢など。
その時の気分によってレシピが変わるのはご愛敬。
混ぜればそれっぽくなります。
以前、こんなふうに適当に作って韓国人に食べてもらったら、これぞ韓国の味だ!! と誉めてもらえました。
建前半分としても、よく売れて残らなかったので本音半分でしょう。
野菜と共に鶏肉が煮えてきたら、ハサミで関節の部分をジョキジョキ。
韓国料理ではよくハサミを使います。大きなまま出して、卓上でハサミで切ることが多いのは韓国料理ならではの豪放さがあると思います。
韓国料理って、全体的に大ざっぱなんですよね。
中華料理や日本料理、フランス料理やタイ料理のように盛り付けや見た目にあまり気を使わない気がします。
でも、だからこそ気取らずに食べられる気安さがある。
この時もひたすらジョキジョキ!!
硬い骨を避けて切れば、意外と簡単に切れちゃいます。
切り分けたら、もうしばらく煮込んで完全に火を通しましょう。
火を通し過ぎると肉がパサパサになるので、ほどほどで。
うどんを入れても、いとをかし。
ここでお酒を用意!!
もちろん韓国焼酎です。この時は「チョウムチョロム」。
韓国のソウル近郊でよく見るものでは眞露のチャミスル、ロッテのチョウムチョロム、ムハクのチョウンディがありますが、そのうちの一つ。
ちなみにみうけんはプサンあたりでメジャーなC1焼酎が好き。
チェジュド出身の弟(韓国人の義弟)はチェジュドでメジャーなハルラサン焼酎が好きだそうです。
日本でもビールではキリン派、アサヒ派、サッポロ派などがあり、みうけんはキリン派ですが韓国にも同じような派閥があるんですね。
コイが泳ぐオシャレなオチョコは2019年に家族で韓国に行った際に購入したもの。
さぁ、いよいよ頂きます!!
煮込まれたばかりのプリプリな鶏肉を甘辛なタレに漬けて頂き、キンキンに冷えた焼酎で流し込む瞬間!!
これ以上のシアワセが他にあるだろうか!?
もちろん、後から投入したうどんもタレを吸って美味しく仕上がっています。
このタッカンマリは、スープもしっかりとダシが出ているので余すところなく使い果たしたいもの。
中にご飯をいれておじやにするもよし、うどんを煮込んで汁ごと食べてもよし。
タッカンマリという名前のように、文字通りニワトリを一羽まるごと楽しめる料理です。
寒い冬に食べれば、心も体もポッカポカに温まりますよ!!
この料理は安いし、うまいし、料理も簡単なのでまた作りたいなと思います!!