我が職場では年に2回、健康診断があります。
それも身長、体重、血圧だけといったおざなりなものではなく、心電図やバリウム検査、便潜血検査など項目は多岐にわたり、職員の健康維持に一役買っています。
みうけんの職業は、もともと深夜労働もあったりして、体力と精神力を使う職業です。
そのため、自分の健康維持と管理は実に大切な事です。
ところが、今回(2020年の春の検査)では便潜血が陽性という判定を受けました。
便潜血というのは、平たく言えば便に血が混ざっているという事。
耳かきのようなものに大便をとって、ケースに入れて提出する検便検査で知る事ができます。
ポリープや大腸がんは、大腸の内壁に突起のようにして出てくることが多い病気です。それが、腸の中を流れていく便とぶつかってジワジワと出血するのだそうで、痔による出血とはまた違ったものです。
みうけん一族はガン家系ではないのですが、念のため精密検査を受けましょうということで病院で予約を取りました。
ただ、職場が指定している病院ですと、全て無料で検査から何からできるんですが、場所が東京なので・・・
できれば近場がいいよねっ♪という事で、 まずは近所のかかりつけ医に相談に行きました。もう、このお医者さんとは10年の付き合いです。
まず、そこで大腸内視鏡検査とはどういうものかの説明を受けます。
どうやら、腸の中を内視鏡というグニャグニャ曲がる棒の先にライトやらカメラやら掃除機やらツマむツメやら、いろいろつけたスゴいヤツで検査していくみたいです。
ただ、大腸の中を検査するのに、腸の中にギッシリとあんなモノやこんなモノが詰まっていたら話になりません。
カメラについちゃうやないかい!!
また、キウイやイチゴの種はツブツブ残って病巣にも見えてしまう事から、検査の妨げになるということで、検査3日前くらいから厳密に控えなくてはなりません。
従って、検査前の何日間かは消化の良いうどん、そうめん、パン、白米などばかり食べる生活です。
肉も魚も野菜も、きのこも果物もアルコールもご法度です。
肉や魚は種類によって食べてもいいそうですが、なるべく控えたほうがいいということで、あえてウドンばかりの生活を送りました。
ただでさえコシがないウドン。
茹で時間2分のところ10分くらい茹でて、ムニュムニュのテロテロにします。
写真では普通に見えますが、箸で持ち上げると、ちぎれるちぎれる。
お昼も、外で食べるときは丸亀製麺でざるうどんです。
お向かいさんが頬張っている鶏天がまぶしいわ!!
当然、薬味のネギもショウガも入れられないので、モソモソと空腹を満たすだけの食事を3日間続けました。
それでも家族たちの夕ご飯は用意せねばならない。
家族にはバランスよく、もつ鍋やらサバの塩焼きやら豚汁やら作ってあげて、自分はうどんだけか白米だけという日々でした。
ん?? こんな事を書くと、まるでうどんしか食べちゃいけなのかって?
いやいや、実際はそんなことはないのです。
これはある病院の資料の一例なんですが、みうけんのかかりつけ医さんの話では、できればおかゆ、うどん、たまご、食パンを少しにしとくのが理想的だそうです。
でも、さすがにそれだけでは辛いので、比較的影響の少ないものを、こうして「食べてもよい」としているのだそうです。
しかし、みうけんは考えました。
こんな機会なかなかないのだから、たまにはうどんばかりの生活も面白いのではないか。
それで内視鏡検査がカンペキに受けられるなら、やってみる価値はあるのではないかと。
そうして、日曜日からうどんばかりの日々を続けて、木曜日の内視鏡検査の本番まで、日~水曜日の4日間にわたってうどんと白米だけの食事に耐え忍んだのでした。
(つづく)