激辛ラーメンの有名店として関東圏では名の知れた「蒙古タンメン中本」。
その激辛さが人気で、2020年7月20日現在食べログでも関東圏に24軒のお店が登録されています。
しかし、その人気とは裏腹に、アンチが多いのも検索するとよく分かるのです。
これはマシマシが有名な「あの」有名ラーメン店でもいえるように、一風変わった事で有名になったラーメン屋さんの宿命なのでしょう。
まぁ、世界人口77億人とされている地球ですからね。その全員に愛されるなんてことはあり得ないわけですね。
正直、中本はみうけんも10年ほど前に職場の先輩に連れられて食べたことがあります。
みうけんの職場は明治時代より続く職場であり、階級章の星が多い相手には絶対に逆らえない風土ですし、そのころは美味しいよ!!! と聞いていたので喜んでついていきました。
しかし、その時の感想は決して芳しいものではなく、今になって検索すれば同じ思いをされる方がたくさんいるんだなぁ、と思います。
それ以来蒙古タンメン中本には一度も行ってないのですが、もう10年も前のことです。
一度くらいは味の再確認に行こうかなとも思っていた矢先、地元のセブンイレブンでこんなものを見つけました。
「辛さの中に旨みあり 蒙古タンメン中本 辛旨味噌」カップラーメンです。
「辛さの中に旨みあり」。なぜわざわざ、この一言を書き添えたのか。
それは、みうけんも思ったように「辛いだけで旨みがまったく感じられない」という思いを持つ方が多いからなのではないか、とあくまでも憶測ですが感じてしまいます。
この商品を作る側だって、事前に評判くらいチェックするでしょうからね。
まぁ、本物を食べる前にこのカップラーメンで口を馴らしてもよいのではないかと。
最近流行りの、有名店監修のカップラーメンは再現度も高いので、このカップラーメンが受け入れられれば、本物を食べればもっと美味しいかな? と練習の意味合いをこめて買ってみました。
熱湯を入れて5分待ちます。
具材はキャベツ・豆腐・キクラゲがメインで、ニンジンがわずかに入っています。
下の写真はフタに貼付されている「辛旨オイル」を入れたばかりの状態。
これをよく混ぜ混ぜすると、それなりに辛そうなスープになります。
一口飲んでみましたが、正直言って本物の蒙古タンメンはもっと暴力的ともいえる真っ赤っ赤でドロドロしたスープだったように思います。
熱さもかなりアツアツで、汗なくしては食べられないほどであったように思います。
そして、やはり辛さばかりが際立ってコクを感じなかったように思います。
しかし、こちらのカップラーメンに関してはしっかりとコクを感じる、それなりに食べられるスープでした。
麺は太目。待ち時間5分ですからね。
食べた時の麺のシコシコ加減もちょうどよく、このスープとの相性もよくなかなか美味しく食べられたと思います。
今回はやりませんでしたが、これは絶対に白いご飯が合う味。
セブンイレブンでたまに売られている、白米と塩だけの「塩おにぎり」が欲しくなる味です。
カロリーは542カロリー。
それほど高いわけではありませんが、やはり食塩相当量が6.2グラムとかなり高いです。
食塩摂取量は、2014年3月に厚生労働省が発表した「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」の報告書によれば、18歳以上の男性は1日当たり8.0グラム未満、18歳以上の女性は1日当たり7.0グラム未満という目標量が定められています。
しかし、世界基準では5.0グラムと定められているので、この1杯で軽く塩分摂取量の世界基準上限をオーバーしてしまいます。特にスープの塩分量は高いので、血圧が高めな方は注意したほうがよいでしょう。
個人的な感想として、このカップラーメンは10年前に食べた経験を覆すものでした。
個人的に適度な辛さとしっかりと感じるコク、後をひくジャンクさ、そしてしっかりと存在感のある具、それらと見事に調和した麺、どれをとっても美味しいと思います。
少なくとも、もう食べることはないなぁ、という思いは払拭できたように思います。
やはり個人的には塩分が高いのが気になりますが、またいつか蒙古タンメン中本をお店で食べてみるのも経験としてはアリかなぁ、と感じたのでした。