JR関内駅と、地下鉄の伊勢佐木長者町駅の中間あたり。鎌倉街道から1歩入ったところにある东北菜と川菜のお店です。
ちなみに东北菜とは中国東北地方、昔でいえば旧満州のあたりの料理。
川菜とは四川地方の料理です。
一見して全く違う地方の、まさに中華人民共和国の中でも対極のような地理や気候の地方なんですが、この2つの地方の料理を同時に出す店がなぜか横浜の関内地区には多いのです。
さらに、このお店はなぜか韓国料理も出すという荒くれっぷり。
きっと、本当は韓国料理ではなく延辺朝鮮族料理の事を言ってるんでしょう。
「名物ビーフステーキライス」ののぼり旗と香りがハゲしく気になるところですが、ここはグッと我慢して狭い階段を上っていきます。この時点で店内に飛び交っている中国語がガンガン聴こえて来て期待値が高まりますね^^
店内はテーブル席とお座敷があります。
壁に貼られているメニューなどはイチイチ本格的。店内ではけっこうな感じで席が埋まり、日本語がなんとか通じる姐が忙しく動き回っているようです。
まずはお通し。福富町の東北料理店「青香延」でも、こういった突き出しが出てきます。本場韓国の韓国料理屋では無料の突き出しは常識ですが、朝鮮半島に近い中国東北地方でも当たり前の光景なのかな?
まずはドリンクで乾杯!!
みうけんは「小眞露」(チャムイスル19.5度・950円)。メニューでは19,5度と書いてありますが実際に出てきたのは16.9度でした。かつて韓国チャミスルは20度前後がデフォルトでしたが、最近はアルコール度数が少ないものが出回っているようです。
細君は「露露」(杏仁ジュース・300円)。
子供たちは「ジンジャーエール」(300円)です。
いちいちストローがついてくるのがうれしいですね^^ お店もコップを洗う手間がはぶけるし、コップを置く場所も節約できて効率いいのでせう。
「羊串肉」(ラム肉・1本130円)。
これはもはや定番。奥2本は通常の味、手前2本は辛くないやつと指定して焼いてもらったものです。しかし出てくるのが瞬息で早い!! あらかじめ作り置きしてあったんじゃないのか!? と疑いたくなる早さです。
そのくせ肉にはしっかり火が通り、ジューシーな焼き加減で肉のうまみはしっかり溢れて、本当にウマい!!
こちらは、みうけんさん一家(とは言っても大人だけ)が大好き「夫妻肺片」(牛肉と豚タン、牛ハチノスの辛味和え・980円)。
夫妻肺片は、作り手によって汁アリと汁ナシに分かれます。果たしてどちらが本来の姿なのかは分かりませんが、福富町の「青香延」では汁アリでパクチーやピーナツを砕いたものがかかっていますが、こちらの夫妻肺片は汁ナシです。
汁アリも好きですが、こちらはあっさりと頂けて、これはこれで嫌いではないですね^^
コリコリな豚タンやホルモンの食感がたまらなく、味付けも独特の甘くてしょっぱくて酸っぱくてコクがあって、なかなか美味しいですよ^^
韓国料理もありますよ。
「石锅牛肉拌饭」(石焼ユッケビビンバ・950円)です。他にカムジャタンなどもありました。
さっそく混ぜ混ぜ。
焼けた石鍋にご飯が触れるたびにジュ~ジュ~パチパチ、イ~イ香りと音が食欲を刺激しますね^^
これは野菜などの具材がものすごく多く入っていて、コスパに優れた逸品だと思います。韓国で食べるものよりもボリュームあるんじゃないかな。
味もなかなか美味しいですよ。
麺類好きな子供たちのために、「玉米温面」(トウモロコシ温麺・900円)です。
これは優しい味のトウモロコシ麺。韓国料理でもよく出てくる逸品です。辛くないので子供も安心していただけます。
これもスープにコクがあって美味しい。麺もたくさんはいっているので、いつも麺料理を頼むと食べ盛りの子供たちの前に麺が足りなくなっていましたが、こちらの麺は充分に足りたようですね。
コスパはなかなかいいと思います!!
しかし、やはりイチ押しは「羊肉蒸饺子」(ラム肉入り蒸ギョーザ・980円)でしょう!
メニューの写真とはえらい違いです。良い方に。
いかにも手作りな、ポッテリと真ん丸なルックス。
うちで飼っていたウズラがくつろぐ姿を思い出します。
大きさも手の平にズッシリと乗るサイズで、そんなのが10個も入ってます。
ギョウザごときに980円?と疑った自分が恥ずかしいわ。
この餃子の注意すべき点は、必ずお取り皿の上で食べて欲しいこと!
大きさからして、もちろん「ひと口でパクッと」ってなわけにいかないんで、2口3口と分けて食べることになりますが、中に仕込まれたスープがジャバジャバあふれて来るので、お取り皿の上じゃないとテーブル汚すわもったいないわで大惨事ですから!!
はい、テーブル汚しましたから!!
アンは羊の香りがしっかり効いて、でも香草も使われているからそんなに嫌な感じはしないんですよ。
そして、添えられてくるタレがまたうまい!
ウマ辛すっぱニンニクがつん!!
これだけで白米までいけちゃうわ!!
総じて、一品一品は値段が高いように見えます。だいたい千円前後ですからね。
しかし、量がしっかりあるので、注文してみれば「これならコスパ悪くないんじゃない?」って感じです。
実際に、一品が多いからたくさん頼まなくてすんで、青香延の時よりもトータル金額は安く済みました。
文化の関係もあるけれど、周囲の中国人たちは大量に残して帰る人も多かったです。
この店は大人数で来ていろいろ頼んで、ワイワイ取り分けるのがいいかも知れませんね。
ランチから営業しているし、また足しげく通わせて頂きます!!
備忘録としてメニュー写真を載せておきます。
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