横浜のエスニック好き、カレー好きならば誰もが知っているであろう固有名詞があります。
バーグ、リオ、アルペンジロー、Yなど。
どれもが有名カレー店ですが、その中にサリサリという名前のカレー屋さんがあります。
水を一滴も使わずに15時間煮込んだパキスタン風のカレー。
肉は完全に繊維だけとなり、骨まで食べられる柔らかさ。これを何とか自宅で再現してみたいと思いまして。
夜中に衝動的にタマネギを炒め始めました。
サリサリを再現する、とは言っても15時間は無理です。だから骨を食べるのはあきらめるとして。
そしてレシピを習ったわけでも、正しくスパイスを揃えたわけでもないので・・・
今日の目的はサリサリを意識しつつ、「みうけん家にあるもので、ホロホロのチキンカレーを作る」です。
キツネ色になったタマネギを鍋にあけ、大量の油と骨付き鶏肉、ニンニクペースト、ショウガペーストを投入して炒めます。
焦がさないようにね!
ヨーグルト、さらにトマト缶をガバガバ投入。だいたいヨーグルト250g、トマト一缶です。てきとー。
ヨーグルトはプレーン推進です。
これだけでけっこう水分が出ます。
弱火でコトコト。
この時点では、まっずそーな色してますよ。およそ食べ物には見えない・・・
この状態で出されたらドン引きですな。
手抜きに走ります!
スパイスを調合・・・されている、みうけんさん愛用のAHMEDブランドのチキンマサラ・ミックススパイス。これも辛いは辛いんですが、食べられない程の辛さではないんだと思います。
とは言え、個人的な感覚なので辛いのが苦手な方は市販の、いつも使ってるルーが良いと思います。
(メーカーは違いますが大して変わらないと思います)
味を見ながら少しずつ投入。
結局一袋全部入れましたが、前回ドバッと入れて失敗したので少しずつ推奨です。
フタをしっかりして、弱火でじっくりコトコト。
途中、肉をトングでつかみながら違うトングで肉をはがし、を繰り返して肉をほぐしながら煮込みました。
さすがに15時間はかけられないよなぁ、と4時間煮てみました。コゲつかないようにかき混ぜる→フタあける→水分とぶ→煮詰まるというサイクルで、これ以上は濃くしない方が良いかなという所まで煮詰めました。
もし、もう少し長く煮たいのであれば加水は避けられないとは思いますが、無加水にこだわって煮込みが甘いカレーを作るなら、加水して長時間煮た方が良いと思いますよ。
加水した分がなくなるまで煮れば良いのですから。
大切なのは、如何にしても焦がさずに長時間煮続けるかです。
それでも骨からは肉が完全に外れ、皮は溶けてなくなり、肉も繊維だけになりました。
食べてみると、サリサリとは当然レシピもスパイスも違うので全然違う味なんですが、「むぅ・・・」とウナるほどウマいカレーとなりました。
これは細君にも「少し辛いけど」の枕詞がついた上でお墨付きをいただきました。
これはまた時間があるときに、チキンを買い込んで、じっくり煮込んで作りたいと思います。