1993年(平成5年)日本映画「説得」。
これは一般の販売ルートには出ていない超レアな映画(ドラマ)であるが、ぜひとも紹介しておきたい一本である。
1985年6月(ドラマでは日付を変えてある)に川崎市で起きた交通事故。
小学生の男の子がトラックに轢かれてしまい、緊急手術をしなければ助かる見込みはない。しかし、その男の子の家族が入信する宗教では輸血を固く禁じていた。
信仰をとるか、我が子の命をとるか────。
輸血を拒否するよう信者仲間から説得され、輸血をするよう医師からは説得され、揺れ動きながら結局は決断できずに我が息子は帰らぬ人となってしまう。
この映画で異様な存在感を持つのが、まだ若きビートたけしである。
みうけん個人の中では「たけちゃんマン」や「風雲たけし城」などおちゃらけたキャラクターであり、映画俳優としては暴力をともなう任侠モノなどを演じてきたビートたけしが、これほどまでにシリアスな役柄を演じた事に大きな衝撃を受けたものだ。
今回演じた、子供の父親としての役にはおちゃらけたコメディアンの片鱗も、徹底的に敵を痛めつける冷酷な暴力団員のかけらもない。
名もなき市井の人の、さえない個人経営の本屋さんのおじさんであり、その人柄は実に穏やかである。
そんな優しそうで誠実そうな一市民が徐々に宗教にはまっていき、息子の命をめぐって頭を抱え葛藤する姿。
信仰を守りたいという気持ち、しかして息子を助けたいという親の気持ち。
大好きで信頼している信者仲間の説得、息子を救ってくれる唯一の目に見える存在である医師の説得。
このはざまで揺れ動きながら思い悩むビートたけしの演技は、ぜひとも皆さまにご覧いただきたいと思うのだ。
このドラマはDVD化もされておらず、わずかに出たVHSビデオも絶番となり相当のプレミアがついている。
自分もビデオは持っているが、デッキがないため見れないままでいるのが実に惜しい。
それでも、みうけんは声を大にして、皆様におすすめしたい1本である。
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