深夜の映画観賞。
黒澤明監督、昭和27年の「生きる」。
ある役所で仕事への熱意を忘れ、1日1日をただハンコ押しで終わらせていた市民課長渡辺は、胃ガンにより余命いくばくもない事を悟り、なにもかも放棄して放浪を続ける。
そんな中、かつての部下で自由奔放で快活な性格の女性に惹かれていく。
渡辺には時間が残されていない事を知った彼女は、最後に「何かを作ってみたら」と言い、その一言に奮起した渡辺は自由の効かぬ身体で奔走を始める────。
生きる希望を失った志村喬、なにも知らずに笑顔あふれる小田切とよ、うだつの上がらない小説家の伊藤雄之助、七人の侍でお馴染み千秋実や左卜全、藤原釜足や木村功、果てはヤクザ役の宮口精二や加東大介・・・
好きな俳優がたくさん出ているだけではなく、なにしろ全身で悲哀を演じる志村喬の眼光、最後のラストシーンに雪の公園のブランコで歌う姿があまりにも印象的。
ただの悲哀だけではなく、最後の仕事を全身全霊をこめて全うした男の最後の歌声。
この映画を見るのは2回目ですが、黒澤明の映す生々しい人間像、特に名もなく消えていく人々の姿を徹底的に表現し尽くした名作中の名作だと思いました。
久々に終始没頭するほどの、素晴らしい映画を見せていただきました。
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