みうけんのヨコハマ原付紀行

愛車はヤマハのJog・CE50。時速30キロで見たり聞いたり食べ歩いたり。風にまかせてただひたすらに、ふるさと横浜とその近辺を巡ります。

JOGと民話とツーリング

弘法大師の錫杖が穿った 不思議な臼井戸の由来(秦野市)

小田急線の秦野駅から東側すぐの住宅街は、かなり古くから人が暮らしを営んできた、実に風情ある街並みである。 その秦野駅から歩いて5分もかからない住宅街の中に、立派な屋根を据えられては冷たい清水を滝のように噴き出す湧水があり、これを地元の人は弘…

東海道線開通にまつわる 不思議な線路の守り神の話(山北町)

東京から沼津にいたる国道246号線をひたすら西進していくと徐々に山が深くなり、やがて御殿場線に並んで丹沢大山の山並みに入っていくことになる。 その御殿場線は明治22年に、のちの東海道本線の一部として開業して複線化も行われていたが、昭和9年(…

勉学に生きた高僧 印融法印の墓と三会寺の幼稚園児たち(横浜市港北区)

JR小机駅から岸根に向かう横浜上麻生道路を東進し、鳥山川を渡る手前にある三会寺入口という交差点を入ると、秀麗な山門の瑞雲山三会寺がある。 東国八十八ヵ所霊場25番、旧小机領三十三所子歳観音霊場2番である。 この寺の創建年代は明らかになってい…

静かに村人を見守り続ける広沢寺の下向き地蔵さま(厚木市)

小田急線の愛甲石田駅から丹沢大山へ向かい、7キロほどバイクを走らせると山深い秘湯である七沢温泉に入っていくことができる。 と、そのさらに奥に広沢寺温泉郷という鄙びた温泉があり、うっそうとした杉木立の中には沢と民家が数件建つのみであり、まさに…

小田原の神社で朽ち果てていく 戦争の生き証人(小田原市)

伊豆箱根鉄道大雄山線の井細田駅から山王川に沿って西へ進み、小田原厚木道路をくぐって山すそにあるのが、この地で古くから鎮守を務めている郷社の神山神社がある。 この神社は神山神社と書いて「こうやまじんじゃ」と読ませ、小田原市城山にある大稲荷神社…

戦争の生き証人 多々良浜のトーチカ(横須賀市)

三浦半島の観音崎を越えて観音崎通りを南下していくと、右手には新緑うるわしき峰々と、左手には透明度も高い海の砂浜がひろがる風光明媚なところであるが、これこそが多々良浜と呼ばれる砂浜であり、平日の昼間ともなれば訪れる人も少なく、その静けさが実…

米軍機墜落事故による塗炭の苦しみを味わった母と子の悲話(横浜市青葉区・中区)

東急田園都市線の江田駅から西側、ゆるやかな坂を登って行ったところの住宅街の中に、訪れる人も少なくひっそりと木々に埋もれるようにしてあるのが、大入公園という小さな児童公園である。 今となっては、ただ平坦な地面に遊具と砂場が並び、その周りを木々…

人々から忘れ去られし 洞窟に眠る馬頭観音像(横須賀市)

浦賀湾の西側、常福寺という寺の脇に細い坂があり、今となっては木々も生い茂り昼なお鬱蒼として歩く人もまばらなところであるが、ここはかつて坂上の柳町赤線街へと続く道である。 柳町という地名も、赤線の町に風情を与えようと柳並木を作ったのが始まりと…

観音崎の名の由来となった観音寺の記憶をたどる(横須賀市)

戦時中は東京湾要塞といい、東京湾と帝都東京を防衛する要として要塞地帯となった三浦半島の観音崎も、現在となっては風光明媚な風景を楽しめる遊歩道が整備された公園となり、平日だというにもかかわらず多くの人が散策を楽しむ平和なところである。 その遊…

山すそにひっそりと伝わる不思議なダイダラボッチの足跡(横浜市港南区)

現在では環状2号線を数えきれぬほどの車が往来し、丘という丘に、谷戸という谷戸が住宅で埋め尽くされている地下鉄上永谷駅のあたりも、半世紀前には一面田畑の穏やかな農村地帯であったが、上永谷駅から少し離れた上永谷町や舞岡、野庭の一部には今なお静…

信心の積み上げが山となった塩嘗地蔵堂(横浜市神奈川区)

地下鉄片倉町駅を降りて神大寺(かんだいじ)の方面に向かうと、あたりは横浜市の中心部に近いながらも田畑が残り、つかの間の農村風景を楽しむことが出来る。 その中の、いかにも細い1本の道を入っていくと、そこはすでに大都会横浜の喧騒から離れ、通る人…

青春を投げ打ち 祖国へ身を捧げた特攻隊の記憶(三浦市)

風光明媚きわまりない三浦半島を原付で走るとき、ひときわ高い丘の上から穏やかな入江を見渡せる場所がある。 この入江は江奈湾といって、今でこそ静かで訪れる人もまばらな漁港であるが、第二次世界大戦も末期の頃にはボートに爆弾を積んで敵艦に体当たりす…

民衆を愛した日蓮聖人が両親に祈りをささげた象ケ鼻の霊跡(小田原市)

観光客で賑わうする箱根登山鉄道・風祭駅の近く、小田原厚木道路と国道1号線が交差するところに、あまり目立たない踏切があるが、その脇には崖に面した細い獣道があり、入口の脇にはいかにも古びた案内看板がひっそりと建てられているのが見てとれる。 その…

住吉城の城跡と 悲運の武将 三浦道香の墓(逗子市)

古都鎌倉の中心部を南北に貫いている鶴岡八幡宮の段葛を南へ進んでいくと、鎌倉の象徴ともいえる材木座海岸に出る。その海岸沿いの道を逗子方面へ向かうと、鎌倉と逗子の境界の住吉隧道に入る手前に、脇にそれる細い路地が走っており、その奥には閑静な住宅…

観音崎の砂浜に横たわる 謎の戦争遺跡(?)(横須賀市)

初夏の日差しもまぶしい日、観音崎の海沿いを走る県道209号線、通称観音崎通りを南下していくと、左手には観音崎京急ホテルがあるが、その裏手の海に面した部分は磯の合間に小さな砂浜が形成されてたくさんの海藻を打ち上げ、この辺りの海の豊かさを物語…

今なお里に残る「おいづか」の伝説(横浜市港北区)

地下鉄の北新横浜駅を降りて西口へ出て、新羽小学校や新羽中学校の建つ丘へ向かって歩いて行くと、いかにも旧道然とした曲がりくねった道に出る。 小さな道祖神の背後にはコインパーキングや月極駐車場があるのだが、そのさらに背後のこんもりとした塚が、地…

のどかな農村の鎮守 チンチロリンダイジンサン(厚木市)

喧噪華やかな本厚木駅をはるかに離れ、国道412号線を愛川に向かって北上していくと、やがて荻野の里にたどり着く。 412号線から西側に入り、荻野川を渡ると曽根神社という村社があるが、そのさらに山奥に入っていくと通りから奥まった行き止まりの農道…

久比里坂の難所と今なお民を守る火伏せ不動尊(横須賀市)

横須賀の尻こすり坂通りを南下し、京急久里浜駅の南側で山側に入ると浄土宗の古刹である亀養山長安寺があり、境内の脇には三浦不動霊場の札所の不動堂もある。 このお寺の本堂は実に堂々として立派であり、それだけでも一見の価値はあるのであるが、その周囲…

横浜に沈んだ空母が残す戦争の記憶(横浜市西区)

JR・地下鉄の桜木町駅を降りると、そこは平日でもにぎやかなみなとみらいの観光地が広がり、数多くの商業施設のはざまに日本丸やランドマークタワー、コスモクロックといった名所が集まる観光の目玉地域である。 その中に、ビルに挟まれた静かな一角があり…

2度の廃仏毀釈に見舞われた哀れなる青面金剛の石像(横浜市港南区)

横浜市営地下鉄上大岡駅前の鎌倉街道を南下し、関の下交差点を左に曲がると笹下釜利谷道路に出る。 この交通量も多い笹下釜利谷道路を南下すると、打越という交差点の所には北条実時ゆかりの鰻井戸があるが、さらに南下していくとマクドナルドの向かい側辺り…

若武者たちが勝利を願った若宮八幡宮の力石(愛川町)

小田急線本厚木駅の近くを流れる相模川を北上していくと、ほどなく中津川という川に分かれる。 その中津川を果てしなく遡上していくと、ここは神奈川県だろうかと見まがうばかりの田園地帯が続く。 やがて、愛川町中津というところに着くが、その一角には田…

海を見渡す内藤家墓地の見事なる造形美(鎌倉市)

鎌倉のはずれ、浄土宗の大本山である光明寺の裏山を原付で走っていると、第一中学校の辺りは小高い丘になっており、眼下に美しい材木座の海岸を眺める事が出来る風光明媚な道に出る。 そこから少し行ったところに、高さが4メートルもあろうかという立派な宝…

村人を潤した花に捧げた花塚の話(横浜市港南区)

地下鉄の港南中央駅を降り、横浜刑務所を越えて坂を上り、環状2号線を渡るとひときわ小高い丘の上に笹下中央公園という公園がある。 この公園の近辺は以前にも紹介した雑色杉本遺跡が近くにあり、またこの台地上は笹下城を築いた北条家家臣団間宮家の家臣で…

死者の願いを託された美しき地蔵菩薩の造像(神奈川県厚木市)

ある春の日、桜が満開になる厚木市の飯山温泉郷を訪ねた。 飯山温泉郷の入口には小鮎川という小川が流れているが、その橋を渡って参道をまっすぐ行くと飯山観音である。 この飯山観音は古来より縁結びの神様として知られ、かつて競馬場だった飯山グラウンド…

雨水の穿ちが徳本上人の高徳をあらわす専念寺の揮毫石塔(横浜市港北区)

横浜市営地下鉄の北新横浜駅から、地図で新羽小学校を目指していくと、新羽小学校が立つ小高い丘のふもとに浄土宗の古刹である亀甲山専念寺があり、これこそが戦国時代末期の慶長6年(1601)に耕公上人が開山したとされる由緒ある古刹である。 亀甲山と…

戦乱の波に消えた哀れなる美しき姫君の伝説(愛川町)

神奈川県の中央を貫く相模川を北上して相模原市と愛川町の境に入ると、鯉のぼりの名所としても名高い高田橋があり、その橋から愛川町側に坂を登ると小沢城址という小さな山城の址にたどり着く。 この小沢城は、中津原台地より東北に突出した部分に室町時代初…

【祝】jogさん納車一周年【令和元年6月9日】

もはや、言わずと知れた(であろう)みうけんの愛車、ヤマハのjog50。 和田町のST1さんで購入、納車してからちょうど1年となりました。 この1年、色んな所に連れて行ってもらいました。 海も行きました。 山も行きました。 戦争遺跡巡りだってしち…

墓地の片隅に残る彫刻美しき石仏群(横浜市港南区)

JR根岸線は港南台駅を降りて北東に進むと、ほどなくして東宮山安養寺という高野山真言宗の古刹がある。 安養寺の開創年及び開山・開基は明らかにはなっていないのであるが、鎌倉時代には大伽藍を完備しており、大永元年(1520年、戦国時代初期)の火災によ…

伊豆大島から鎌倉まで飛んだ弓矢の伝説を伝える六角の井戸(鎌倉市)

鎌倉から逗子に向かう途中、右手の材木座海岸に和賀江島を望みながら海沿いの道を南下していくと、遠くには富士山を眺める秀麗明媚な光景が広がるが、交通量の多い国道の路傍に原付を停めては、こうして風景を楽しむことができるのも原付の醍醐味である。 国…

新田開発に身を捧げた美しい娘の人柱伝説(横須賀市)

横須賀線と京急線の久里浜駅を起点に、駅前を流れる平作川に沿って国道134号線を南下していくと、ほどなくして夫婦橋という橋にたどり着くことができる。 この橋はもともと二つの橋が仲良く架かっていたので夫婦橋の名がついたのだという。 今では横須賀…