みうけんのヨコハマ原付紀行

愛車はヤマハのJog・CE50。時速30キロで見たり聞いたり食べ歩いたり。風にまかせてただひたすらに、ふるさと横浜とその近辺を巡ります。

JOGと民話とツーリング

小網代のカンカン石さまに込められた漁師たちの願い(三浦市)

三浦半島の京急三崎口駅を降り、駅前の通りを南下して引橋の交差点を過ぎたら小網代方面に向かい、途中から小網代湾の方面に入る小道を見つけると、すぐに急な下り坂となっており小網代湾にたどり着くことができる。 いちど小網代湾に下り、人影もまばらな漁…

港北区に今なお伝わる「いのちの池」を訪れてみた(後編・「ち」の池編)

(中篇・「の」の池編からつづき) www.miuken.net 前編・中編に続く港北区の「いのちの池」のお話も、いよいよ最終話。 今回は「ち」の池のお話である。 前編・中編でもお伝えしたように港北区の師岡地区には「いのちの池」と呼ばれる池があり、それぞれ「…

港北区に今なお伝わる「いのちの池」を訪れてみた(中編・「の」の池編)

(前篇・「い」の池編からつづき) www.miuken.net 港北区師岡に残された「いのちの池」のうち「い」の池の見学を終えて、歩みを「の」の池に進めることとする。 「の」の池は師岡熊野神社の境内の奥にあり、それ程規模は大きくはないものの今でもきちんと整…

港北区に今なお伝わる「いのちの池」を訪れてみた(前篇・「い」の池編)

東急東横線の大倉山駅を降りて綱島街道に出る。そのまま字の通り綱島方面へ向かい、途中で住宅街に入って行く細い路地を進むと、八咫烏信仰がサッカーW杯に勝利をもたらすとされ、若者にも信仰を受けている師岡の熊野神社がある。 この神社の前にはかつて農…

山深き奥地に秘められた楊谷寺(ようこくじ)谷戸横穴墓群(中郡大磯町)

春まだ浅き日、愛車のJOGを走らせてお墓参りに行った後、平塚にある高麗山のふもとから山道をグングンと走らせて登り続けた。 途中、いくつかのカーブを越えて、ますます急峻な坂を上れば、その辺りはかつての愛車であった日産のセレナではとうてい曲がれ…

下川入諏訪坂に残された男根信仰の子授け地蔵菩薩(厚木市)

小田急線の本厚木駅から北がわ、中津川と相模川に挟まれた地域を南北に貫く厚相バイパスをずっと北上し山際交差点を左折すると、地域の鎮守である諏訪神社があり本殿は文化14年(1817年)の建造であるが、この近辺では南北に長く河岸段丘が続く地形と…

飯田神社に残される梵鐘と美しい石仏群(横浜市泉区)

相鉄線いずみ中央駅を降り、駅前の長後街道を藤沢方面に向かうと、境川の手前に「上飯田団地入口」という四つ角がある。その四つ角を右に折れて北上していくと、道沿いにはいかにも古そうな、静かで小さな神社があるがこれこそは飯田神社といい地元の崇敬を…

実家の近くに眠るゲジ穴と呼ばれた防空壕跡(横浜市北部)

みうけんは横浜市北部の出身ですが、横浜市北部の中でも日吉には海軍地下司令部があり、また現在のこどもの国は弾薬庫だったりして、それを取り囲むように港北区の至る所に高射砲陣地や探照灯陣地、無線通信施設が築かれていたそうです。 敵の飛行機が空襲に…

今も飢饉の悲話を伝える藤沢の恵母地蔵(藤沢市)

相鉄いずみ野線のいずみ中央駅を降り、駅前の長後街道を藤沢方面に向かって歩いて行くと、やがて境川を渡り藤沢市へと入る。 そのまま南西に進んでいく道を歩いて行くと、やがて路傍にたたずむ古いお地蔵様を見つける事ができる。 今となっては歩く人もまば…

日蓮聖人の霊蹟 高祖井戸と本圓寺(三浦郡葉山町)

横須賀は古くから軍港として栄え、現代でも港と海軍の街として有名であるが、その反面で急峻な山坂も多く、少し山側に入れば人口も交通量もめっきり減って、一気に山深き森の合間に家が点在する実にのどかな光景が広がっている。 その中でも、さらに山深く入…

日野公園墓地に伝わる古戦場で斃れた将兵の供養塚(横浜市港南区)

地下鉄港南中央駅を降り、鎌倉街道をしばらく南下していくとかつて桜の名所であった桜道への入り口へでる。 そこから新しく植え替えられた桜の木を見ながら桜道を登っていくと、その突き当たりには日野公園墓地がある。 日野公園墓地は文明開化後の爆発的な…

三戸の福泉寺に残る隠れキリシタンのマリア像と徳本上人の揮毫石塔(三浦市)

京浜急行三崎口の駅を降り、駅前のみちを北上するとすぐに西側に入っていく農道がある。果てしなくつづくキャベツの畑を眺めながらその農道を西進し突き当りを左に折れ、また右に行くと鄙びた住宅街の中に静かにたたずむ福泉寺がある。 この福泉寺は龍圓山 …

路傍に佇む庚申塔の彫刻美(三浦市)

京浜急行の終点である三崎口を降り、南側の引橋交差点から義士塚を横目に海に向かう細い道に、名も無き庚申塔の群れがある。 庚申塔自体は三浦半島では何ら珍しいものではなく、文字通りそこらじゅうにある物だが、その中には時として見事なまでに優美な造形…

蛭田の鼻の狙撃用洞窟陣地に今昔の日本を想う(三浦市)

京浜急行三浦海岸駅から海に向けて歩く突き当たりに三浦海岸交差点があり、そこを右折して海沿いの道を南下して行くと南下浦の中学校があり、そのさらに南下した道路脇の崖に穴を開けているのが通称「蛭田の鼻の狙撃用洞窟陣地」である。 この周囲はもともと…

古刹に伝わる河童の詫び証文の伝説(三浦市)

京浜急行三浦海岸駅を降り、駅前の通りを海に向かって歩いていくと、海を一望する三浦海岸交差点につく。 そこから海沿いの道を南下し、走湯神社入り口の交差点を折れて静かな海沿いの街を歩くと、静かでひなびた趣のある古刹にたどり着く事ができる。 この…

時の文人北条実時と鰻井戸の伝説(横浜市金沢区・港南区)

金沢文庫と、名刹称名寺。 ここは鎌倉時代に、執権北条家の傍流である金沢(かねさわ)北条家の祖、北条越後守平朝臣実時(ほうじょうえちごのかみあそんさねとき;以降は北条実時)が正嘉2年(1258年)ごろに金沢の居館内に阿弥陀堂を建てたのが初めと…

聞くも悲しき悲恋の伝説を今に伝える天野神社のごりんさま(愛川町)

小田急線を本厚木駅で降りて中津川を遡上していくと、愛甲郡愛川町に入り、その川沿いには天野神社という小さな神社がある。 この近辺には一見して普通の住宅にしか見えないWATRAKANG JAPANというタイ寺院、Chùa khmerというカンボジア寺院、Nays RestoBarと…

ニコマクの「薄型・バイク ヘルメット用 ヘッドセット」(インカム Bluetooth 4.0 ブルートゥース)を購入してみた

みなさんこんにちは。 Jogに限らず、バイクはカーステレオがありませんよね。でも音楽やラジオが聞きたい。 そんな時には外部スピーカーを付けるという選択肢もありますが、今回はヘルメットに装着するヘッドセットを購入してみました。 「ニコマク NikoM…

愛車JOGのオイル交換をして頂きました。(横浜市保土ヶ谷区)

我が愛車JOG。50ccの原付です。 だいたい3か月くらいおきにオイル交換と各種点検をお願いしています。 依頼先は、みうけん行きつけのこちら。和田町の「ST1」(エスティーワン)さんです。 このST1さんは小さなお店なんですが、みうけんが原付…

海中より出現した毘沙門天の秘話(三浦市)

三浦半島の、どこまでも続く大根畑やブロコリー畑を眺めながら原付を走らせていると、道端にひっそりと建つ石塔が見えてくる。 近づいてよくよく見てみると、罵倒観世音の石仏に並んで「毘沙門尊天〇〇」と書かれた道しるべであり、裏に回ってみると「奉 祈…

今は絶えて久しき上大岡花街の名残(横浜市港南区)

横浜の副都心とも呼ばれる上大岡。 横浜駅から伊勢佐木町にかけてのエリアをのぞけば、戸塚や新横浜に負けず劣らずの発展ぶりである。 今でこそ繁栄極める上大岡であるが、昭和5年(1930年)に湘南電氣鐡道(現在の京浜急行)が開通し、上大岡駅が開業…

今なお伝説残る葉山の石芋井戸の伝説(葉山町)

葉山御用邸の北側すぐのところに、葉山しおさい公園と美術館があり、その北側にプレーゴ葉山という格安の宿泊施設がある。 ここはもともとは秩父宮邸であり、富士フィルムの寮を経て今のプレーゴに変わったのだが、この場所こそが今なお不思議な石芋井戸の伝…

復活したワラ蛇の神事「注連引百万遍」の由来(横浜市港北区)

横浜市営地下鉄で新羽駅と北新横浜駅を降りた地域は、平成になってから一部の町名を「北新横浜」と風情なく変えてしまった地域もあるが、古くから新羽という地名であり、昭和の中ごろまでは一面の田んぼと丘が広がる農村地帯であった。 その新羽には現在でも…

花街に生き漆黒の海に消えていった女たち(三浦市)

今ではマグロで有名な三浦三崎は、かねてより三浦水軍や北条水軍の拠点として栄え、その名残は今なお北条湾という名前が残されている事からも明確ではあるが、漁業の拠点としても栄えた上に江戸時代には廻船の寄港地としても栄え、その全盛時代には24軒も…

夫に捨てられ村人にも殺された哀れな「お糸」の伝説(大和市)

けたたましい爆音を響かせながら上空を飛んでいく戦闘機を見上げ、桜並木が美しい引地川沿いを原付で走り抜ける。春の温かな日差しと桜吹雪が一体となり、少しの寒さは残るもののこれからツーリングも楽しくなる時期であり、自然とスロットルを握る手に力が…

今なお残るおかしくも悲しい狸菩薩の伝説(相模原市中央区)

相模原市の水郷田名という町の、久所部落のはずれに、急な崖道を下るつづら折りの坂道があり、地元では火の坂下とよばれており、その木々の茂るうっそうとした雰囲気と、絶え間なく流れる湧き水は狸が住みつくには格好な環境である。 その坂を下りきると、せ…

長福寺に残る子育て観音と魚籃観音の彫刻美(厚木市)

JR相模線相武台下駅を降り、南側の県道42号線から相模川を渡ると長福寺という曹洞宗の寺院がある。 ここまでくれば駅からも遠く離れ、訪れる人もまばらな寂しいお寺ではあるのだが、詳しい縁起は分からないものの古い歴史を持つであろうことは境内に並ぶ…

見るも悲しき岡津古久の墓石と石塔郡たち(厚木市)

ある小春日和の日、厚木市で用事を済ませると、そのまま少し散策することにした。 このあたりは岡津古久と呼ばれ、山を切り開いた自動車会社の技術センターがある以外は、のどかな農村地帯となっており、通りには歩く人もまばらである。 古来、岡津古久・津…

今なお信仰する菊名池弁財天の秘話(横浜市港北区)

東急東横線の妙蓮寺駅を降り、今なお活気ある妙蓮寺駅前商店街を抜けると、かつてため池であった菊名池のほとりに出ることが出来る。 菊名池は水道道に分断され、北側は菊名池として、南側は妙蓮寺プールとなっているが、かつて戦前まではひとつの大きな農業…

悲しき悲話のこる小松ヶ池の怪(三浦市)

京浜急行の三浦海岸駅を降り福徳円満地蔵尊を右手に見ながら三浦海岸駅の交差点を入り、線路沿いの小道を三崎口駅方面に向かうと、階段上に堂ヶ島公園を見上げるあたりで京浜急行の線路をまたぐ高架橋となるが、その手前に入る道が「小松が池」へと降りてい…